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お食事処「くいしんぼう」函館

  

先日、この書き込み、4日間お休みをいただいた。

都会の蒸し暑さから逃避行して、北海道への避暑地を目指す、何とも贅沢な数日間を満喫させてもらった。

行き先は、北海道函館。料理は旨いし、風光明媚、姉ちゃんも綺麗となれば、三位一体のご満悦である。

食事の旨さに話を向ける前に、体を動かして空腹を呼び戻すとした。

車は北海道南西部にある湖「大沼」に向かった。周囲長 26 km の雄大な湖は、天候がよければ駒ヶ岳が一望でき、絶景のロケーションとなる。その湖での運動は、カヌーによる大冒険だ。

新緑眩しい湖畔からのスタートは実に心地いい。水面を優しくなでる風の爽快感は、都会では実感できない御馳走だ。こぎ進む先には、小さな島の景観と、小鳥のさえずりが遠くからこだましてくる。

「先日は熊と遭遇しました」と、あっけらかんと語る佐藤英作ガイド。名前も覚えやすいが、笑顔もたまらない。そんな言葉に、少々びびりながらも湖のほとりにカヌーを止めて、その場で沸かしたコーヒーの味は格別だった。

日々の雑念を忘れる優雅なクルーズは、2時間4,000円。決して高いとは感じさせない醍醐味を味わうことができた。

さて、車の矛先を目的地、函館へと向けるとしよう。

食事を取るなら、この店を紹介したい。

お食事処「くいしんぼう」函館。朝6時~深夜12時までの営業であるから、いつ行っても開店しているので安心してもらいたい。

テーブルに着いたら、飲み物の注文。ビールでも焼酎でも何でも注文しよう。金さえ払えばいくらでも出てくる(当たり前か)。しかし、日本酒は気にせず飲んで欲しい、ここで地酒を注文する輩はいないと思うが、とにかく銘柄など考えずに日本酒は注文したほうがよろしいかと思われる。

そして酒の肴だ。
まず、活イカの刺身。水槽で泳いでいるイカを網ですくい上げるのだが、イカは泣くのである。「キュ、キュ」と悲痛な叫び声が脳裏に残るのではあるが、食欲が全ての煩悩にうち勝ってしまう。テーブルに並んだ、刺身の姿に「お~」と感嘆の声をあげる一同。

しかし、ここでただ食べたのではイカの悲痛な叫びに申し訳ない。イカを生姜醤油で食べるのではなく、イカわたを醤油にといでこれに付けて食するのである。これ、ごり醤油と言って地元の人はこれが一番旨いと絶賛するが、この言葉に偽りはない。実に旨い。

旨いのはイカだけではない。アワビの踊り食いなど注文しようものなら飛び跳ねてしまう。飛び跳ねるのは値段が高いからではない。値段が安すぎるのだ。踊り食いの価格は千円しないのである。しかも、お店のおばちゃん「このアワビ、小ぶりだから」と2個も付けてくれたのだから、ブッ飛びの安さである。

語ると止まらなくなって来たので、このくらいにするが、そんな北海道の旅に笑いの御馳走を添えてくれたのが、ゆかいな仲間達であった。

総勢、6名の仲間が「くいしんぼう」のおばちゃんと記念写真を撮らせて貰った。

おばちゃんと肩を組み、酒の肴を「旨い、旨い」と絶賛し続け、「また来るよ」と何度も約束をした。

函館山から望む夜景の美しさは、まるでビーズを散りばめた輝きであった。その輝きの中で、ひときわ輝いて見えるのが、この6名の仲間たちであると、あたしは思う。

素晴らしい函館の思い出は、仲間の笑顔と共に、今も心に残っている。


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