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丸政そば 小淵沢店

  

なに、小淵沢。なんでそんな所にいるんじゃい。と思われるだろうが、これには理由がある。実はここだけの話になるが別荘を探しに来たのである。

別荘と言う響きはいいものである。何だかリッチ感丸出しで「金が唸っているぞ」そんな気分になるものだが、決してそうではない。金は無いが知恵がある。その知恵を駆使して別荘を買おうとしているのだから始末が悪い。

そんな書き出しだが、話の本題は別荘ではない。その別荘探しの小淵沢駅に降りたら、実に旨い立食い蕎麦屋を発見したのだ。「丸政そば 小淵沢店」だ。

この店のコンセプトは「地域を元気に、安くておいしものを提供したい」何とも奇特な考えじゃないか。しかも昭和三十一年の創業、まさに年季の入った駅蕎麦だ。

そこで注文するは「山賊そば」。ご存知かな、この山賊とは信州の名物で鶏肉の唐揚げなのだが、これがデカい。ドンブリの上にででで~んと乗っかって来る。しかも。草鞋のように広がって蕎麦を隠すものだから、驚きと共に食欲をそそる。

しかも、麺汁の味が実に濃い。関東人にはご機嫌の味だ。そんな麺汁の中に揚げた鶏肉を浸して味わう。ずずずっとすすり、バリバリと鶏肉を頬張る。堪らない味と蕎麦の湯気が眼鏡を曇らす。

そんな快適な蕎麦屋に五月蠅い爺がひたすら従業員に話しかけていた。きっと常連の爺さんなのか店員も仕方なくそんな話に受け答えしている。しかも爺さん話が長い、一口食っては喋り出し、二口目には話が続く。

商売とは大変であるな。こんな爺さんも客なのだから追い返す訳にもいかないのだろう。「がんばれ従業員、君の苦労は他の客が理解しているぞ。」

そしてもう一品。海賊蕎麦という理解不能な蕎麦がある。これも驚きの具材サメが乗るのである。私も長い人生を歩んできたが、サメは食べたことがない。「よっしゃ、サメ食うぞ」と息込んでみたが残念ながら本日は売り切れ。残念である。

そんな小淵沢での出来事。是非、訪れた時にはご賞味あれ。


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