武蔵小山 「飲み食い亭市」
さて、さて故郷探しの旅も最後に締めの店を探して帰るとする。
武蔵小山駅を出ると、商店街が二つに分かれる。左手にある長い商店街を進むと、しばらくして東急ストアーが出現する。その手前を右手に曲がると「市」が現れてくる。
飲み屋に入る時、少々不安がある。「どんな店主なのか」「店は綺麗だろうか」「日本酒は置いてあるのか」などなど、その不安感と相まって期待も膨らむ。
そんな期待を外さず迎い入れてくれたのが、「飲み食い亭市」である。
暑いさなかだ。「生ビール」お決まりの注文に喉が鳴る。ゴクリと飲む一口目は天を仰ぎたくなるほど旨いものだ。グビグビと飲み進み半分ほどになって初めて息を吸う。ぷはーと叫びながら「旨い」と一言。
この一瞬、この喜びは酒飲みに与えられた至福のひと時だろう。体を壊そうが、頭が多少バカになろうが、辞められない止まらないのが酒飲みとカッパエビセン。
そんな事を言ってる場合ではないのだ。ツマミを取ろう。
この店のツマミはどれを取っても「旨い」のである。「何を注文したかって。」そんな事は覚えちゃいない。何たって、今日この店で3件目なので最初のビールで酔いが回ってしまった。
ただ、料理が旨かったことだけ脳裏に納まっているので、安心して注文してくれたまえ。
日本酒もなかなかいい酒が置かれていた。これも同様、銘柄は忘れてしまった。「面目ない」。
てな訳で、あまり店の内容について書けないのが済まないとは思っているが、これもまた「行って見てのお楽しみ」って所である。
百聞は一見に如かず。「きっと外さないと思っている」。
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