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秋田長屋酒場

  

さて、秋田駅に到着。新幹線でどこに行こうが無料の「大人の休日倶楽部」。無料と言っても4日間乗り放題のチケット購入には、それなりの金額を支払うが、普通に買うよりめちゃくちゃ安いので、こりゃ便利な代物だ。

そんな事はどうでもよくて、秋田駅に着いたのだから飲み屋を探さなければ事は始まらない。事前に情報を仕入れた先は「秋田長屋酒場」駅からほんの数分で到着する。店の入口には、なまはげ様がで~んと構えている。

「お~こわ」と思いながら、小さな声で会釈をする。「お世話になります」当然ではあるが返事はない。そりゃ飾り物だから当たり前だが、実にリアルななまはげ様だ。

さて、店に入るとしよう。所がこの店、入り口が茶室のくぐり戸のように、小さく仕様されている。「変な客は入れないぞ」そんな所だろうか。頭を下げて小さくかがんで店に入る。「ふ~っ」と息をつめれば「いらっしゃい」と、こんな調子。

カウンターに座ってまずは酒だ。田舎どぶろくとメニューに書かれている。よし、掛け声とともに注文しては一気に煽ろうかと思いきや、まずお通しが出てきた。しかも個別の鍋にすき焼き風な料理が盛られている。吹き上げれば蓋を取って覗き見すれば「お~すき焼きだ」しかも食べ終わると今度は豆腐が鍋でぐつぐつ、こりゃお通しだけでどぶろく二杯はいける。

そんなどぶろくに合う料理を注文しなければと先を急いだが、秋田に来れば「とんぶり」を食わなければなるまい。知ってか知らずか「畑のキャビア」と呼ばれるこの料理。見た目はプチプチとして、まさにキャビアのようだ。実は私の好物なのである。

この頃スーパーで探してもこの「とんぶり」が見当たらない。実に残念である。その「とんぶり」だが、食べると味もそっけもない。しかし、納豆に合わせると実にいい食感が広がる。お試しあれ。その実は、ホウキギに実る。ホウキギと言うと分からないだろうが「コキア」と聞けがイメージがわくだろうか。

説明が長くなったが、次の注文は「飯」である。つまり米どころの白飯を食いながら酒を煽る。どうだい真似したくなるだろう。白飯には「いぶりがっこ」いい組み合わせじゃないか。

次はと先を急ぐ。さっきから急いでばかりだが、これには理由がある。7時過ぎると、なまはげ様が登場するのだ。その前に退散して2件目を目指そうと考えている。

「悪い大人はいないか」となまはげ様に脅かされては、今までの悪事の数々を露呈しなければなるまい。

「お~、くわばらくわばら」。なまはげ様に会う前に退散と決め込もう。


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