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鉄板焼「さがみ」

  

横浜駅西口から徒歩1分。横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ28階から眺める横浜の港町は絶景である。

鉄板の前で料理人として食材に手を加えるその立ち姿は芸術であり、その動きはテンポある職人技でもある。

そんな料理を口にするのも、年に何度もある訳もなく、それでもたまに偶然の一日として訪れる機会を手に入れた。そしてここ、「さがみ」で昼の一時を過ごすことにした。

「お飲み物はいかがしますか」とメニューを手渡され、まずは生ビール。と定番の流れと行きたかったが、生ビールのお値段1,200円。「くくくっ、」とうめき声を上げながら「お願いします」と注文。

手元にクレジットカードがあってよかった。飲み物代だけで居酒屋何件渡り歩けるのかと胸算用をはじきながら、目の前で焼きあがるA5ランクの肉を、口を開けて眺め続けている。

生ビールなんぞはいつもの調子で、3口で飲み終わってしまった。「何かお飲み物をお持ちしましょうか」と若いお嬢さんから声がかかれば「ヘイ」とばかりに二つ返事で頼んだ酒が六十餘洲(ろくじゅうよしゅう )。

何でもこのホテル全体で長崎フェアーを取り組んでいるらしく、今月は長崎の品を仕入れているようだ。そこで日本酒は長崎の酒、六十餘洲が提供されている。しかも一合800円、お安い。

手に取って味わってみると豊かな旨口タイプ、こりゃいける。ミディアムに焼き上がったお肉さんにニンニクチップが絡まり旨い事美味い事。

この味を楽しみながら酒を煽る。3合も飲んで心は満喫、いつもの居酒屋とは月とすっぽん、提灯 (ちょうちん) に釣鐘。高級店はそれなりに高い理由が分かる。

それにしてもこのような店は私の近所には存在しない。あったとしても行くことはまず無いと思っている。

仕方がないので、帰りは街中華で喉を潤した。どうもこちらの方が性に合っていると思いながらも「それにしても、あの店旨かったな~」。


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