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アミ 小さな宇宙人(エンリケ・バリオス)

  

地球からはるか遠い銀河の先から小さな宇宙人がやってきた。

その名は「アミ」。私たちに語りかける「オフィルという美しい惑星では、お金は存在しない。みなそれぞれの良心にしたがって、必要なものを必要に応じて自由にもっていったり、あたえたりする。うそつきや不正をはたらくひとがひとりもいないから、警察もカギもくさりも鉄条網も鉄格子もかべもなにも必要じゃないし、めんどうな書類もない。惑星全体がひとつの国で、みな兄弟だから、軍隊も戦争もない。もちろん地球のようにいくつもの宗教によって対立することもない。…みんな、いつも善いことをするよう心がけて、毎日少しでも進歩するように努力し生きている。」

アミは地球の人々もオフィルのように生きることができると言った。ただ、地球は自滅するに必要な条件をすべて満たしているとも語る。

さあ、こんな言葉の羅列で、人の気持ちが動くわけはないと重々承知している。しかし、この「アミ 小さな宇宙人」の冊子が世界11か国で翻訳され、世界中でアミブームが浸透しだした。

その作家エンリケ・バリオスはチリで生まれた。若いころより道をもとめ、世界中を渡り歩く。39歳の時、自らの使命をさとり。著述の道へ入る。「アミ 小さな宇宙人」は作者の友人の小さな印刷所から1986年に出版されるが、チリでたちまちベストセラーの座をしめるに至った。

そして語る「目がみえるということが、素晴らしいことだとは思わないかい?」「もし、生まれてからずっと目が見えずにいた人が、ある日突然みえるようになったとしたら、どんなにすばらしいと思うか、想像つくだろう?」

「僕たちは歩いている。きみは歩くことができるんだ」「体が不自由になった人が数ヶ月、数年のリハビリのおかげで、またもとのように歩けるようになったとしたら、彼らにとって歩けるという事が、何か本当に特別な事で、感謝せずにはいられないにちがいない。それにひきかえ、きみは少しもそれに気がつかずに歩いている。歩くことになんの意味もみいだせないでいる…」

教訓的な言葉だとは思わないだろうか。当たり前の当たり前なことを忘れて生きている。

地球の汚染や戦争や核爆弾、地球は自滅の一途を歩み続けている。そこに目を落とすことを「小さな宇宙人」は語り伝えてくれている。

子どもが読む本だと思ったら大きな間違えである。

まさに大人が読むべき冊子だと断言したい。


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