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糖尿病について

  

今日は糖尿病の検査日である。

月に一度のお楽しみ。そんな所かな。まず、病院に着くと同時に、血圧を計る。そして体重「ああ、いい感じですね」と看護師さん。「体調はどうですか」と聞かれれば、「糖尿病でね」と返すが笑いはない。洒落のきかぬ看護師だ。

オシッコを取る。たまに検査の直前でオシッコに行っちゃう時があるのですよ。いざ検査の時には、唸れども力もうがチョロっとも出ない。コップを○○の場所に当てながら「う~ん。」である。あまり時間が経つとトイレの中の電気が消えちまう。

「え~、俺オシッコしているんですが。」コップを持ち、体を揺する。センサーが反応して電気は点いたが、神経が電気に向いたために、またオシッコが出ない。「あ~、無念である」

そんな苦悩を経験しながら、血液を採取する。

「アルコールは大丈夫ですか」と聞かれたので、「日本酒は好きな方でして、晩酌はですね」と答えたが、ニコリともしない。洒落のきかない看護師だ。

採血が終わって、今度は担当医から採決が下る。

「体調は如何ですか」と聞かれたので、さすがに「糖尿病なんですよ」とは返さない。どこから判断しても笑いが取れる対象ではないので、真面目に答える。

「数値が上がりましたね。」と切ない答え。血液検査の採決は黒の判断。「寒かったですからね。」と頭をポリポリ搔きながら、決して「酒の量が多かったのかな」などと不謹慎な言葉は吐かない。

知らん素振りで診察室の天上見上げれば、横で看護師が睨んでいる。「洒落だよ。洒落」と心でつぶやいたが、その気持ちは届かないようだ。

「薬の量を増やしますね」ときたもんだ「いくらでもOKですよ。薬と酒を交互に飲む、な~んてね」とは勿論言わない。恐縮した顔で「あっりがとうございます」と診察室を後にしようとすると、洒落の効かない看護師から「お酒はほどほどにね」と釘を刺される。「やはり、ばれているか」。

最後に会計だ。金は無くとも支払いは待ってくれない。「月末まで待ってくれねえかな」てな無粋な事は言わずに「ではカードで」と恰好よく言ってしまう。江戸っ子の辛いところだ。

虚しく手渡されるのが、領収書と処方箋。今度は薬局でも金を取られる。「やってらんねえな」と思いながら。病院からは解放される。

さて、次回の検査日まで一か月。「今夜は、祝杯だな」と心大きくしたが、「はて、何の祝杯なのか…。」また、家族に叱られる。


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