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川崎市中原区「石澤酒店」

  

いい酒屋は探せばあるものである。
また、そんな店が近づいて来るのが嬉しいのである。

友人の一言「梵が置いてあるよ!」期待通り福井県鯖江・加藤吉平商店の「梵」である。

この加藤吉平商店。無添加の純米酒のみを造り、蔵内平均精米歩合37%(H22BY)という、日本でもトップクラスの高精白米を使って醸造している。しかも、すべて長期氷温熟成してから出荷するという、そのこだわりと味は間違いない。

しかし、なかなか東京近郊では手に入りずらい酒でもある。

その酒に出会えるのだから、足を運ばない訳がない。しかも、その友人が車で案内してくれるのだから、持つべきものは友である。

東横線・元住吉駅下車、西口商店街を歩いて834歩(笑い)約6分で「石澤酒店」に到着する。

店構えは年季が入って、酒屋の代名詞のような様相だ。入れば大型冷蔵庫にびっしりと酒が鎮座している。

秋田の「まんさくの花」。岩手は「南部美人」。山形ぐっと色っぽく「くどき上手」。埼玉の「神亀」には頭が下がる。
富山に行けば「満寿泉」石川の「手取川」は社長が素晴らしい。高知に下がれば「酔鯨」でふ~らふら。九州に渡れば「鍋島」「七田」で仕上げといこう。

まだまだ並べれば湧き出て来る全国の銘柄。さらには「ひやおろし」「秋上がり」と冷蔵庫は秋の装いでいっぱいである。

これだけで、酔いが回りそうだ。

店の女性陣もなかなか酒には詳しそう。ゆっくり話はできなかったが、一言「鍋島の生はないの」と質問すれば「ごめんなさい生は入ってないの」と即答が返る。これだけの品数で即答できるのは、しっかり商品が頭に入っている証拠だ。多くの語らいは必要ない。

さて、この「石澤酒店」は木陰浮月粋人盃(モクインウゲツスイジンハイ)という、何とも小粋な会を企画している。

春は新緑を盃に浮かべ、秋にはま~るい月を盃に浮かべ粋に日本酒を楽しもうという会である。

酒のミニ新聞「ここに幸あり、寄りみち」も発行しているので、ご賞味されたい。

神奈川県川崎市中原区木月3-10-17 TEL 044-411-7293

もし時間があれば、寄り道するには最高の店である。


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