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奄美市名瀬 誇羅司屋(ほこらしや)

  

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見渡す海の彼方から、島唄の響きが聞こえてくる。大島紬は島の歴史、泥染めの工房が目に留まる。歩く先々にはハイビスカスが街の色として咲き誇り、赤と黄が山間の緑と重なり合う。

まさにここは奄美大島だ。

奄美大島群島は戦後、日本列島とは切り離されアメリカ占領下に置かれていた。1953年12月25日本土復帰までの長い道のりの中で、奄美の島民は闘い、その中心となった中村安太郎氏の墓を参るのも大きな目的であった。

奄美市笠利町平の集落に一つ輝く教会の墓には、中村安太郎氏が静かな眠りについている。そこに添えた赤いバラの花は、美しい彩を放ち鮮烈な闘いに思いを馳せることが出来た。

そして、その供養も併せ、奄美市名瀬の居酒屋・誇羅司屋(ほこらしや)に車のハンドルを切った。

さて、話題は何時もの調子に戻ってしまう。今夜の夕食は楽しみである。名瀬の屋仁川通りは飲食店が並ぶ奄美随一の繁華街、右を見ても左を見ても飲み屋が並び、道路にはタクシーが列をなして客を待つ。

そんな喧騒とした場所から少し外れるのだろうか、こじゃれた店構えの居酒屋が、本日の終着駅。店の中はちょっと洒落た豪華さ、島の雰囲気を忘れてしまう。

注文するのは、黒糖焼酎だ。口に含んだ後からほんのり黒糖の甘さが広がるのが実に旨い。旨いと言いながらも酒の度数は25度から30度、その気になって飲んでると口が回らなくなる。

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料理の注文は「油そーめん」。鰹だしに鯖缶を絡めたそうめん炒め。油と書くのだが、決して油っぽくないのだこの良さだ。この「油そーめん」店ごとに作り方は違うという。

さらには「青さの海鮮かき揚げ」青さ海苔をカラッと揚げ、その中に海老や烏賊がコラボしている。これも、黒糖焼酎と実によく似合う。

飲み食いするうちに時は過ぎ、恥ずかしながらこの日の小生、最後には呂律が全く回らなくっている。奄美は酒飲みにとって最高の楽園である。

おっと、今日は供養の一献であった事をすっかり忘れてしまった。

鹿児島県奄美市名瀬入舟町13-6
電話:0997-52-1158
居酒屋 誇羅司屋


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