十四代顛末記
十四代顛末記
「毎月末最終日に店頭にて先着販売しております」開店と同時に並ぶんですか?
「開店前にお並びいただく方が多く見受けられます」え!何時頃から並んでます?
「早い方ですと、8時前には—-」え~!2時間前からですか。
「入荷本数が12本ですので、12名様に達したときに、整理券をお配りします」わかりました。
銀座山形館の日本酒担当の方から伺い、事前のリサーチは完璧です。
当日有楽町駅着6時45分。
静かなビル街、早く着きすぎたかな?一番乗りか。
と銀座プランタンを目の前に悠然と足を進め、角を曲がり、少し足早に。
あれ、もう行列が出来てるよ?あれ~多い!
人数を数えてみると、私で14人目?
わかった、販売本数が増えたんだ、よし!
しかし、その後何故か駆け足でくる方々が落胆した顔で帰っていく。
その時、関係者とおぼしきオジサン「12本だよ、いくら待ってもそれ以上ないよ」
何と冷たいセリフ。
肩を落とし、これから何処にいこうか、何を拠り所に生きてゆくのか。
東京都民の不幸を私一人で背負った気持です。
朝7時の有楽町は吉野家しか開いてません、朝食もまだでしたので、とりあえず「並1丁」。
この後、自宅に帰るのも何か虚しく、散々悩んだあげく「そうだ、丸善だ」
東京駅まで歩けば、コーヒーショップで時間を潰し、開店の9時まで待つ事に。
探していた書物が見つかりました、さすが丸善。
ちくま文庫 著者 なぎら健壱「東京酒場漂流記」720円税。
名言を早速発見。「人生-酒=0」、モンゴルの諺「飲めば死ぬ–飲まなくても死ぬ」
帰りは、東京駅構内地下GRANSTA/グランスタの長谷川酒店に寄り道です。
静岡県 磯自慢 特別純米です裏側ラベルに、特約店 はせがわ酒店の印刷。
まあ~何というか事前のリサーチとスケジュール管理は完璧でしたが、たった4合瓶1本手に入れるために費やした時間と労力は無駄になりました。
十四代は店で飲む事にしましょう。
まほろばの地酒
http://yonetsuru.com/?p=lis…
2本720をいただきました。
冷で飲みました。もう最高でした。