田酒三兄弟
「この酒、こんなに高くちゃ手に入らないよ」てな事を言われる時がある。別に好き好んで高い金額の酒を紹介している訳ではないが、たまたま口に入る機会があったので紹介しているが、自分で購入しようとは思わない。
今回三品紹介しよう。
値が高いと言っても一升瓶換算で5,000円前後になるが、そこは我慢してもらいたい。
さて、左から紹介すると赤い瓶に赤ラベル。「田酒 純米吟醸 彗星」720mlで通常価格が2,255円。一升瓶ではその倍の価格となる。爽やかできりっと酸味があって、夏に飲むには丁度いいのではないだろうか。
そして、2番目が「田酒 純米吟醸 渡船2号」 1800ml 通常価格 4,950円(税込)。酒米の王様、山田錦の父ちゃん。通称、短稈渡船で酒をしぼった純米吟醸。ふくよかさの中に、酸味が含まれ飲み飽きない酒と言えようか。田酒の中でも限定酒だそうなので、なかなか手に入らないかもしれない。
最後に「田酒 純米大吟醸 四割五分 秋田酒こまち」 1800ml (税込5,610円)ラベルを見ただけで高そうに思える。決して安い金額ではない。
あまり、値段の多寡については書きたくないのだが、私にとって日本酒の標準価格は一升瓶で3,000円としている。であるからそれより高ければ高額商品、低ければお手頃価格としている。そう考えると今回は高級商品だな。
「田酒 純米大吟醸 四割五分 秋田酒こまち」だが、さすが大吟醸、味わいが上品だな。口の中で踊るのだよ、まだ飲み込むな、まだだぞと喉の奥で遊びながら流れてゆく。一杯が二杯にと進むスピードが速くなる。
と書きつらねた田酒三兄弟。特別三品が兄弟でも何でもないが、こんな言葉で称賛してみた。
私にとって田酒は青森の駅前で飲んだときに旨さを実感できずに泣き泣き帰路に就いた思い出がある。「青森で旨くなくて、どこでその味を見つけるんじゃい」と心の隅で思い続けていたが、やっと3本の素晴らしき田酒に出会えることが出来た。
実に旨く、田酒を見直した「田酒 三兄弟」であった。
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