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愛知県 長珍

  

3月に入って雨が続いている。一日天気で良かったなと思えば、次の日はしとしとと雨が続く。

こんな天気を「菜種梅雨」とも呼ぶらしい。本来だと、3月下旬から4月上旬にかけて降る長雨のことをあらわすようだが、時期的には早いのかもしれない。ちょうど菜の花が咲く頃に降るので、菜種梅雨と呼ばれているが、スーパーにも菜の花が売られているので、そう呼ぶことにする。

しかし天候が不安定だ。こんな時には、一杯飲むのが一番。勿論晴れても雪でも雷でも一杯呑むのが一番だと思っているので、始末が悪い。

そこで、今夜は「長珍」で決めてみたい。

蔵元杜氏の桑山氏の言葉を借りれば「食中酒であること、燗に向くこと、熟成できること」だそうだ。そのため糖分は少なめにして酸をだす。そこにコンセプトがあるらしい。

そう言えば、口に入った時の甘みが喉の奥で酸味に変わる、その変化が好きな感触だ。そして今日より明日、明日より明後日と封を開けた後も、酒の熟成が変化を続ける。さらに温度帯でも変化する。

そうだ、高知の久礼を酒販店で購入した時言われた言葉が「今日より明日の方が旨くなるよ。」何て、素晴らしい言葉を客に投げかけるのか、日が経つにつれて旨さが増す酒は最高じゃないか。

さらに冷たくても常温でも、さらに燗を付ければさらに広がる旨味の変化。そんな酒に囲まれて生きてみたい。そう感じるのが「長珍」かもしれない。

そして、瓶を囲うは新聞紙。

新聞紙は日光を防ぐために巻いていると考えられるが、その地域の新聞が目に止まるので、面白可笑しく、いいのではないだろうか。他の銘柄でも新聞紙に包まっている酒はあるのだが、見た目にこだわらずその時のニュースが見られてこれはこれで、楽しませてくれる。

そして今回の「長珍」は全部「バツ」と活字が躍っていた。さてその内容は…。

兎に角、全部「バツ」である。


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