あきたくらす
見つけたるは立ち飲みバー。秋田駅の玄関口、特産品が並ぶ秋田県産品ショップ。ここが「あきたくらす」。
3年B組のクラスではないぞ。「くらす」とは、「秋田のレベルの高さ」、「秋田で暮らす魅力」、「秋田の酒蔵の集結」など、様々なコンセプトや想いが込められている名だそうだ。
そんな中での立ち飲みバー。と言っても、暗く照明を落としたバーではなく明るい健全感丸出しの開放的な立ち飲み屋である。まあ、角打ちとまで落ちないが充分楽しめる空間だ。電車の時間待ちの間、もしくは奥様が買い物している間の時間つぶしには最高である。
カウンターで一杯注文すれが、ソムリエ風なチョッキと白のシャツで出迎えてくれたお姉さんがグラスに酒を注いでくれる。この日は「雪の茅舎」からスタートをきった。
香りと旨味が鼻先で漂う、気分も心も漂ってふらりと感じる。「あ~、歳かもしれない」なんて心でもないことを感じながら、2杯目に挑戦だ。つまみは「いぶりがっこにクリームチーズ和え」秋田の定番だろう。
「おっといけねえ」奥方が買い物袋満杯にして戻ってきやがった。「あんたまだ飲んでるの」といつもの調子で傍目も気にせず声を張り上げる。「いや、まだ1杯目だよ」と言っては見たが、奥方、カウンターのお姉さんに睨みをきかせる。
あまりの迫力に「2杯目です」と苦笑しながら白状しちまった。「あちゃ~、そうだったかな。2杯も飲んだのかな」薄らとぼけながら盃を運ぼうと思った矢先、奥方は一気に残った酒を煽り倒した。
「お見事!」と言っては見たが、これで立ち飲みバーとはお別れとなった。
どうぞ皆様。奥方の機嫌がいい時に、はたまた一人っきりで、じっくり時間を取って、「飲み比べセット」なんぞを飲んでみるのも、粋でっせ。
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