雪の大谷「寒~い」
大谷と言っても野球じゃない。立山黒部アルペンルートの大谷に向かった。あの雪の壁で覆われた雪の絶景を望み見れば、と思ったが、とんでもない。猛吹雪の中を散歩でゆっくり歩けるはずもなく、身動きできないので大谷ウォークは中止となった。
中止と言ってもバスは走る。運転手も凄いものだ、この大雪で目の前がほとんど見えない中でも車は走る。車道の轍でも残っていればそれを目安に走るところを、そんな目印など大雪でなくなっている。
「これって、感で走ってるの」と尋ねたいほど、すごい運転だ。いやはや、突然目の前の反対車線から大型観光バスが現れた。それでも何のその、見事にすれ違う妙技なる運転。プロは素晴らしい。
私の目ん玉、雪の反射で焼けてしまう。「いててて」華奢な目頭押さえて、真っ白な空間を細目で望む。東京では真夏日と予報で言っているが、とんでもない、こちとら遭難しぞうだぜ。
そんな寒い中、電車、バス、ロープウェイを乗り継ぎながらアルペンルートを目指すこの根性。なかなか見れるものではない。一度は挑戦する価値は十分あるので、体の動くうちに「どうぞ!」
さて、安曇野から立山そして富山まで、旅の工程が過ぎてゆく。そんな中でも最大の喜びは一杯のビールであり、杯を重ねる日本酒の醍醐味。
穂高の駅前ではクラフトビールをグビグビ飲み、宿泊先の宿ではバーべキューに挑戦。購入した酒は全部飲み干してしまう。
二日目は雪の行軍氷の刃と寒さに震えながらアルペンルートへ。途中のレストランで、寒い中でも生ビールを注文。本当は熱燗が望みだったが、そんな物はあるはずもない。
夕方は下界に降りて富山駅。寿司を頬張り、ビールと日本酒で大はしゃぎ。吞んでいる時は「極楽」である。
帰宅の三日目も昼飯が寿司とくれば、また飲む。新幹線も車中休むことなく「飲む、飲む、また飲む」。我ながら感心しながら帰宅途中の居酒屋で反省会となった。
何を反省したのか全く記憶がすっ飛んでいるが、兎に角反省したらしい。
昼の12時~夜9時まで飲み続けたが、朝の目覚めは爽快であった。アルペンルートへ向かう体力は今回で終わりだろうが、肝臓の体力はまだまだいけると自負している。
そんな楽しい旅も終わってしまった。
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