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五丁目大衆酒場 極楽屋

  

中野と言えば中野サンプラザだが、その建物も取り壊されるようだ。時代の流れで仕方がないものだろうが、少々寂しい。

そんな中野の駅前北口で商店街を闊歩して歩いていると、右に左に広がる商店は活気に溢れ何だか景気の回復がここだけ起きているような錯覚に陥る。そして驚くのは商店街から一歩道を入れば、そこはさらなる別世界。

「なんて素敵な環境だろう」ここは昭和の街が出没したのか、まさに飲み屋街の楽園天国。立ち飲みもあれば、茶色くくすんだ入り口を覗けば酒好きの連中が笑顔満杯でグラスを傾けている。

ここでは、ハイカラな料理や高級酒は全く似合わない。安酒を煽り、焼き鳥ではなく焼きとんで腹を膨らます。「うめ~!」と叫びながら丸椅子に腰かけながら狂喜乱舞する。

男だけでなく女たちも、気取ることなくグラスを合わせ「乾杯」の音頭が和音を奏でる。これが、本来の憧れの飲み屋街だ。

そんな店の数々だが、一件だけ店を紹介しよう。

五丁目大衆酒場 極楽屋 中野店。入って観れば、懐かしの雰囲気。酎ハイが似合うのは当然だが、日本酒もいい酒が並んでいる。と言ってもやはり黒ホッピーで喉を湿らす。

当然だが、焼きとんのしろをタレ塩両方注文、グラスに注がれる黒ホッピーはギネスビールのごとく泡に迫力を感じながら流し込む「ヤッホー」心の中の雄叫びは周りの連中にも届いただろうか。

焼きとんを噛み続ければ、顎の疲れを感じながら、締めのナポリタンを注文する。そう、あの憧れのナポリタン。デパートの屋上でびちゃびちゃのケチャップを唇に頬に付けながら頬張るあの旨さ。

それをホッピーで流し込む。その名は「懐かしの!ナポリタン」いい名前だ。

どうだ、行って見たくなるだろう。あのゴールデン街がここ中野で新たな息吹を発信している。


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