>自動翻訳機能について

日本酒と干物と牡蠣の店「酒徒庵(しゅとあん)」

  

とんでもない店があったもんだ。

日本酒の貯蔵本数が600本とくるから、驚き以外に表現方法が見つからない。

その店は東京都新宿区四谷。四谷駅徒歩5分の「日本酒と干物と牡蠣の店・酒徒庵(しゅとあん)」である。

店内は、全て満席で60席ほどであろうか、その壁面に並ぶ大型冷蔵庫。一升瓶がゴロゴロと、ひしめきあっている。

テーブルに案内されて、お酒の一覧表が目に止まった。あるはあるは、早速店員さんに「ひやおろしは?」と声をかける。

その答えに最初に驚いた。「そこの銘柄全てひやおろしです。」と…。

テーブルに置かれたペラの紙一面に、50種類以上の銘柄が書かれ、その全てが「ひやおろし」だそうだ。

「これ以外のお酒は無いの?」と聞いた私がバカだった。

テーブルの上には一冊の手書きの紙の束がある。そこには北は北海道から南は九州までズラーっと。驚きは頂点に達した。

「何種類あるの?」と聞くと「600種類」と平然と答えた。冷蔵庫は?「7台かな?」と台数を数える状態だ。

「そこに書いていない銘柄もありますから、声を掛けて下さい」と言われて、しばし呆然。

メニューの紙の束を見続けたままで、ツマミの注文なんぞは頭に浮かばない。

しかも、ここのお酒は一合では注文しない。一合の半分という何とも珍しい注文方法だ。それだけ、多くの銘柄を飲めることになる。

酒飲みの心理を実によく理解している。

当然ながら、注文したお酒は目の前で注がれる。一升瓶もしばらくは目の前で吟味できる。であるから、数人で来たお客が別々の酒を注文すると、テーブルの上は一升瓶で一杯になる。

こんな店初めてである。

しかも、この店。若い女性が実に多い。

日本酒となれば、おでんに焼き鳥、そんでもって日本酒…。そんな親父臭いイメージがあるのだが「とんでもな」若い女性がクイクイ日本酒を飲むのだから、我が目を疑う状況が「酒徒庵」にはあった。

そんでもって肴がいい。干物と牡蠣の店と言うだけあって、世界の牡蠣が食べられる。干物も実に旨い焼き加減だ。

こんな、店が近くにあったら…。と感激しながら帰り際、広島県藤井酒造の藤井五代目蔵元さんと名刺の交換が出来た。

実に「いい店と、いい人に出会うことが出来た」


この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)