築地「奈可嶋」
いい店とは、それこそ降って湧いたように見つかるものである。
東京駅の黒塀横丁と言われる一角がある。壁面が黒く覆われていて独特な雰囲気の飲み屋街と言おうか。
その隅に陣取っているのが築地「奈可嶋」。大正創業の老舗水産会社、築地中島水産が営む豊富な品揃えと、選りすぐりの鮮魚を刺身・焼・煮・蒸・揚などお好みの食べ方で楽しませてくれる。
店内はゆったり落ち着いた和の雰囲気である。お酒も香りが楽しめるようにグラスもこっている。このワイングラスは、飲み口が先細りとなって、吟醸香を楽しむには最高のグラスである。
それでは、最初の一杯は福井県加藤吉平商店「梵」純米大吟醸から手始めとする。普通に買えば、一升瓶で1万円はする酒なのだが、グラスで注文すると手頃な金額で飲めるので幸せである。
またこの味が「旨いんだ」。格別の味わいである。
酒の肴は「くえのコブ〆」これがまた歯ごたえのよさと、〆たコブの味わいが肴には打ってつけである。
さらには、玉ねぎの薩摩揚げ。これがいけるのだ。薩摩揚げの中に、玉ねぎが埋め込まれていて、揚げた香ばしさと実にマッチングしている。そして、辛子明太子。
二杯目の酒は、山口県旭酒造の獺祭「だっさい」である。蔵元のある”獺越”という地名から「獺」の一字をとり、変革と革新の中からより優れた酒を創り出そうという高い志から酒名を「獺祭」と命名したこの味。
これもまた、格別である。
この店「奈可嶋」。夕方6時には満杯状態であった。予約して来られるお客も多く、もし行かれる時には予約をしないと入れないかもしれない。
小生も店先で20分程、空き席を待たしてもらった。しかし、待ってる間もお茶の接待を受けて、至極満足である。
この店、再度訪ねたい店として、お薦めしたい。
2杯目の「獺祭」ですか。
本当に美味しいいいお酒ですよね。
以前、蔵元である旭酒造さんのホームページにあったかと思います。
獺には捕まえた獲物を並べる習性があるとのことです。
月の明かりさんの冷蔵庫には、
手に入れられた美味なる日本酒が並べられているのでしょうか。
我が家でも自分の好きな銘柄を冷蔵庫の棚にズラリと並べ、
今夜はどれにしようかと悩んでしまうのが、夢ですよね。