奄美大島 吟亭
奄美大島。
何度かこのサイトでも紹介しているのだが、今回も奄美大島に降臨することと相成った。南国の島の暖かさは、長そで一枚で充分対応できるのかと思いきや、やはり夜は少々寒くなる。
そんな肌寒い中、奄美の繁華街「屋仁川通り」に足は向いた。目指すは島唄と島料理のお店「吟亭(ぎんてい)」の暖簾を潜ることとなった。
吟亭は奄美の島唄を奏でる女将の歌声からスタートする。歌の合間に声が裏返る、ファルセットを見事に使いこなして表現する。演歌で言えばこぶしだろうか。独特の節回しでお客をつかみ取る。それこそNHKの大河ドラマでその歌声を聞くことはできるが、そんな機会がなければ、あまり耳にすることも無いのかもしれない。
その島唄を聴きながら、奄美独特の料理が運ばれてくる。
島もずく、とびんにゃ(マガキ貝)、島の車エビ、豚味噌、ハンダマの胡麻和え、マダ汁(イカの墨のお汁)など、この味は地元にいかなければ味わえないと実感する。そして酒は黒糖焼酎を煽り続ける。
そんな合い間に、店長がマイクを握ってお客の参加を促す。その見事なMCの進行は素人肌ではない。「さあ、本日ご来店の方々は、在来種かな、それとも外来種なのか手を上げて」と、こんな調子だ。小生は外来種の一人で、どうも奄美に捨て置かれたピラニアみたいなものだ。
奄美や沖縄で踊る、カチャーシーの踊り方も教わることが出来た。「はい、両手で襖を閉める仕草をして下さい。右から左、両手を頭の上に上げて閉めるんですよ。はい、今度は左から右、襖を開けます」その繰り返しだそうだ、何度か踊っているうちに形も様になってくるから不思議なもんだ。
お客総立ちの大宴会。この雰囲気は東京では味わえないと、感動しながらの会計となった。
奄美の街は元気で、その街を支える島の人々が好きになるのは間違いない。
住所:奄美市名瀬金久町6-2 電話番号:0997-52-9646
営業時間:18:00-22:00
定休日:不定休
駐車場:なし
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