寒菊銘醸 羽州誉50 純米大吟醸 超限定無濾過生原酒
「寒菊銘醸が年に一度だけ醸す、ただただ飲み手の皆様の一口に寄り添った超限定Occasionalシリーズ。人それぞれの「情景」や「想いに」にフォーカスし、日常をオケージョナル(特別な瞬間)に彩ります。」
酒瓶の裏側には、何と素敵な読み応えある文章が味わいに花を添えている。
一口飲む先にはアフターフレーバーに広がる美しさが、鼻腔から抜けてゆく。味わいに加えて白ワインのような喜びを感じられる。
酒造好適米の品種のひとつ、「羽州誉(うしゅうほまれ)」は、山形県の「十四代」を造る高木酒造14代高木辰五郎氏が2000年に育成した超希少な酒米だそうだ。寒菊銘醸の念願が叶い、2022年より醸造していると聞いただけで体がワクワクしてくる。
今でも、一口目の感動が脳裏にとどまっている。香りが口の中からフワーっと広がる酒はそうこう出会えるものではない。旨いという言葉にオーラを被せた喜びがある。
飲み終えれば、旨味の先に確かなキレを感じる。
四の五の言う気はないが、もし手に入るのなら是非飲んでもらいたい。必ずや、唸る事請け合いだ。
ただ、一言付け加えれば酒も嗜好品である。美味いと思う人も、そうでもないと感じる人もそれはそれで仕方のない事だ。実際、この酒を勧めてくれた人も私とは嗜好が近い感じではあるが、本人の弁では「ちょっとね」と言いながら「少し時間を置くといい味出してくれるよ」と、そんな言葉を投げかけてくれた。
これも大切なこと、酒も温度によって風味が変わってくる。ある意味酒の醍醐味とでも言おうか。
ちなみに、この酒一升で3,960円(税込)決して安いとは言えないが、手が出る範疇だと思っている。「是非、ご賞味あれ」。
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