旦 二種 ( TVの崩壊 )
最近気が付いたのですが、NHKの「ニュースおはよう日本」一部AI自動音声でニュースを流しています。全く、違和感がありません。「NHKはニュースをお伝えする時は、個人の感情を込めずお届けします」
とも、番組内でアナウンスしています。
ある番組で、道場を映している中に、こんな張り紙が!「おたがいに りすぺくとしましょう」低学年向きの道場ですから、ひらがなで書かれてました。過日、テレビ朝日の「相棒」の中で、冠城亘氏が、「私は、右京さんを尊敬しています!」と、久しぶりに聞きました。今や「尊敬」「敬意」という言葉が、完全に死後になっています。
「ヤバい!「キモイ!」「マジ!」「ムズ!」等‥。短く詰めた言葉が日常用語になってしまって、会話が上記の4語ですべて済んでしまい、プラス「カワイイ!」を挟めば充分成立しています。
約30年前の遠藤周作氏のエッセイから抜粋。
各局とも同じ顔、同じタレント、同じコメディアンが出て、愚にもつかぬことを笑ったりしている。彼等は視聴者を忘れて、仲間向きの話題で会話している。そのことを某テレビ局に勤務している息子に言うと、「そんなことはわかっている」「わかっているのに、何故、いい脚本やいい企画を考え出さないんだ」「あのね、我々は視聴者を十代、二十代の若い男女においているんだ、だから大人の見るものより、若者の見るものに重点をかけるのだよ」
―中略―
「若者向き」番組もそれはそれで結構だが、ある時間からは、我々老人にも関心を引く番組を作ってほしい。そうでないと、現在のテレビはやがて飽きられて亡びてしまうだろう。
遠藤周作氏 最後の花時計(文芸春秋)「見ごたえのある番組」より
30年前というと、日本テレビ「たけしの元気がでるテレビ」内で、「暗闇でサンコン!」という、コーナーがありました。深夜の真っ暗な墓場で、サンコンさん(ギニアの元外交官)を探すという内容。同、放送局では「電波少年」という番組内で、松村邦洋氏が無茶苦茶な起用をされていました。今や売れっ子の有吉氏(猿岩石)のデビュー番組でもありました。私は当時40歳位でしたが、この両番組には非常に不快感を持っていましたので、チャンネルは合わせませんでした。
30年経って、若者のテレビ離れが加速しています。テレビの業界に、中卒・高卒は採用されません。有名大学卒のエリートが制作してきた番組が「暗闇でサンコン!」です。今の若者は、軽蔑するか笑うか、どちらでしょう。
創業360年の歴史ある山梨の銘酒です。2種類飲み比べしてみました。
純米は“燗”を試しましたが、常温で満足できました。
無濾過純米吟醸は、綺麗な飲み口で造りての想いが感じられました。
山梨県 笹一酒造(株) 旦 (左写真) 純米
精米歩合 60% アルコール分 16度
720ml 1324円(税込)
(右写真) 純米吟醸無濾過生原酒
精米歩合 55% アルコール分 17度
720ml 1760円(税込)
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