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鍋島 純米大吟醸 愛山(ひとり立ち-1)

  

私は父に向って当分今まで通り学費を送ってくれるようにと頼んだ。
「無論口の見つかるまでで好いですから」とも云った。

「そりゃ僅かの間の事だろうから、どうにか都合してやろう。その代わり永くは不可いよ。相当の地位を得次第独立しなくっちゃ。
元来学校を出た以上、出たあくる日から他の世話になんぞなるものじゃないんだから。
今の若いものは、金を使う道だけを心得ていて、金を取る方は全く考えていないようだね」
「昔の親は子に食わせて貰ったのに、今の親は子に食われるだけだ」
夏目漱石「こころ」大正3年(1914年)9月岩波書店刊

発売から約98年たっても、変わらぬ親の脛をかじる子供たちの多い事。
就職先がない。氷河時代だから。
と言い訳しますが、就職が難しいのは今も昔も変わりません。
学業を終えたら親元から独立するのは、当たり前の事です。

戦後、子供に自室を与える風潮も悪かったのではないでしょうか
結果、自室に籠る事で世俗から逃避することが容認されてしまいました。
時間はタップリありますから、ゲームに集中してしまいます。
親も「あの子もきっと悩んでいるかわいそう」なんて、間違った解釈をして、
「いいよいいよ、自分のやりたい仕事がみつかるまで」と甘やかします。
3食昼寝付き、たまに小遣いもくれる。
そんな、若者が20~30歳に大勢います、このまま10~20年経ったら日本はどうなってゆくのでしょう。

「自分探しの旅にでる」よく聞く言葉です。
無論、旅に出て「己を見つめ直す」この考え方は素晴らしいことです。
しかし、これは若い時に限りますし、当然家を出て行く覚悟が必要です。
自室に籠り、「自分探し」なんか出来やしません。

無論銘酒も自宅に籠りインターネットを駆使しても、銘酒との出会いは困難です。
積極的に外部との繋がりを取らない限り、入手は容易ではありません。

佐賀県富久千代酒造「鍋島」純米大吟醸「愛山」
精米歩合 45% アルコール度数 16度  720ml 3,000円(税別)
(精米歩合 40% は2,625円税別です)


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