特別純米雄町 和心(わしん)
前回の回文つながりから、岩井志麻子女史が常々話されている、
岡山はうどんがお好きな方が多く、一杯ではちょっと物足りない時に。
「ものたりない いなりたのも」という有名な回文があるそうです。
そして岡山のお酒といえば「竹林」が有名ですが、
小さな蔵から旨いお酒を発見しました。
親しい方に贈ってみたいNO,1の銘酒です。
目隠しテストしても銘柄を当てられる方は、おそらく皆無なのでは。
それじゃあ、どんな味といわれますと、非常に難しいのです。
この感激を、どんな表現を使えば良いのか、悩み抜きました。
しかし私が美味しいと思っても、相手には迷惑になるのではないか?
やはり、押しつけはいけません。
安易に贈り物をしてはいけないのでは、と反省しました。
そういえば過去、贈り物をしても「旨かった!」と感嘆の返事が届きませんでした。
「和心」は他の酒とは違います、「和心」の味です。
昨年末、小山の「かがた屋」さんで、3日間予定していた、「十四代」の抽選販売が、
初日で完売してしまった現象を見ても、根強い「十四代」人気が続いています。
入手された方は、嬉しさのあまりラベルを見ながら
「さすがに十四代、苦労して手に入れたからな~」と感慨に浸ることが出来ます。
しかしラベル無しの瓶に入れて「これ中身は十四代、飲んでみて」と言われても、
同じ感慨に浸る事がはたして出来るでしょうか?私は断言します、出来ません!
このお酒は間違いなく旨い!という暗示にかかってしまっているのが、
幻のお酒といわれる所以なんですね。
ま~現実に旨いし、安定感がありますね、「本丸」が一番好きです。
話を戻しますが、「和心」が有名になると、同様の「十四代現象」が起こるのでは
と危惧しています。
幸いにも関東では取り次ぎ店舗が数軒しかないので、当分安泰です。
昨年の末に偶然見つけた一献です、購入先は改めてご紹介できればと考えます。
このお酒は、旨い!
岡山名物「ままかり」「ニシガイ」などと一緒に飲むのも良いでしょう。
極寒期に仕込んだ特別純米酒です。
料理の邪魔をしないきれいな味わいです。ラベルの文字は、武田双雲氏の書。
岡山県 難波酒造㈱ 特別純米雄町 和心(わしん)
精米歩合60% アルコール分 15度以上16度未満
月の明かり様、初めまして。
「和心」を検索していて、通りすがりに辿り着きました。
画面を拝借致しますこと、お許しくださいませ。
岡山の難波酒造による「和心」。
この蔵元様のお酒は、以前から美味しいと思っていましたが、
特に近年の酒質向上ときたら、驚くほどなのです。
酒米にも用いられる食米の「朝日」。
岡山でその殆んどが生産される品種ですが、
この朝日で醸した純米酒が岡山県の鑑評会で主席という快挙。
そして言わずと知れた、全酒米の祖にして最高品種の「雄町」。
この雄町で醸した「和心」の美味しさと言ったら…。
喉に障らず透明感のある淡端を特長とする備中杜氏の備中流を、
今も守り続ける稀有な蔵元様です。
現在流通している「和心」は、熟成期間を経たもののようですが、
月の明かり様が仰いますとおり、非常に美味しいと思いました。
大切な方に贈りたい、そんなお酒でありました。
これの新酒を利いた方は、爽やかにして凛とした、透明感際立つ、
世紀の銘酒だと絶賛していらっしゃいました。
難波酒造様は今後、純米大吟醸、純米吟醸、特別純米、純米を、
定番作品のみならず、限定作品として次々に投入なさるご予定とか。
綺麗な備中流の本流、王道をゆく、本物の「岡山の酒」を、
楽しみにしているところでございます。
初夏の「ままかり」、夏の「ニシガイ」、良さそうですね。
今の季節ならば岡山の牡蠣、春にはベイカや鰆、
夏にはシャコやマナガツオ、晩秋にはワタリガニもよろしいかと。
ともあれ、お身体を大切になさいまして、ご自愛くださいませ。
酒は百薬の長と申せども、肝臓には休日が必要です。
血管年齢の若さを保持すべく、食生活にもご留意を、と、
僭越ながら不躾にも、お節介を申し上げました。
ご容赦賜りますよう、お願い申し上げます。
今後とも、立ち寄らせて頂きたく存じます。
宜しくお願い致します。