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吟麗 純米吟醸酒 酔鯨 (川端氏日記)

  

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私たちの出版会社も4年でつぶれた形になった。 –中略–

責任もあった。多くの文学者に稿料や印税の未払いを残したのも苦痛だが、親しい社員につぎつぎと職を失わせたのが苦痛だった。職のことは別としても、結局私は誰の力にもなれず誰の役にも立たずにしまったようで、自分に絶望した。  —中略—

私には自分のことがどうにもならなかった。夜じゅう貧しい生をかなしみ通した。これで死んではみじめだが、生きるのもなさけなかった。私は精神の運動と解放とをせつに望んだ。

私はぼんやり一人でいたいのに、訪客や泊り客が相変わらず多くて、そのために疲れていらだち、仕事も睡眠も思考も休息を妨げられた。仕事をしている時間よりも客につかまっている時間の方が多かった。眠っている時間よりも客と会っている時間のほうが多いかと思えるほどだった。目が覚めると客が待っていた。外から帰ると客が待っていた。この二つは特にいやだった。

川端康成氏、作家の自伝より(1994年10月25日)

毎年8月15日終戦の日に「かわいそうなぞう」をTBSラジオにて朗読されてました、秋山ちえ子さんが今月の6日にお亡くなりになられました。99歳でした。川端氏との交流や、聾唖学校教師時代の功績などを2014年8月1日・5日・8日と3回小欄にて紹介しております。

宜しかったらアーカイブスにてご覧ください。ご冥福お祈りいたします。

“酔鯨”のイメージとは違う、爽やかさと優しさ。
一瞬!銘柄を見直してしまいました。
しかし、旨い!

高知市 酔鯨酒造(株) 吟麗 純米吟醸酒 酔鯨
精米歩合50% アルコール分17度
1.8L   2、720円(税別)


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