谷中 日本酒BAR福助
日暮里駅を出て、谷中銀座に向かってみよう。階段が目に留まれば、そこが有名な夕やけだんだん。日が沈む頃になれば、まばゆいばかりの夕焼けが眺められる。
階段を降りた先は、レトロな昭和を蘇らせる谷中銀座商店街。メンチカツを頬張るもよし、酒屋の前でコップ酒をあおるのもよし、人の多さにすれ違うのもままならないが、祭りの出店気分が味わえる。
本日目的の店はちょいと先になる。谷中銀座商店街を抜けて突き当たるは、よみせ通り。右に折れて、10メートルほど先の右側「日本酒BAR福助」が目的地。
お年寄りには、長居が出来ない、立ち飲みバーである。店内には2人分の小さなテーブルが幾つか。そこに寄りかかって酒を楽しもうって訳だから、若者向けなのかもしれない。
酒は、よく揃えている。「くどき上手」「北雪」「伯楽星」「まんさくの花」「南部美人」に佐賀県の「鍋島」、まだまだあるが書くにはこの程度で充分だろう。しかも、酒の保存も空気抜きがきちんとされて安心だ。注がれるグラスもラッパ状の小さなワイングラス。しかもお代わり事にグラスの形が変わるので、これも楽しめる。
湧き出る吟醸香はグラスの中で渦を巻き、至福の時間を生み出してくれる。肴もちょっと面白い「茹で枝豆スパイシー味」は、茹でた枝豆に、スパイシーなタレが絡めてある。話の種に注文してみるのもいいものだ。
会計はその都度、テーブルでの会計となる。面倒と言えば面倒だが、これも若い人にはいいのかもしれない。
谷中、千駄木、根津。下町の観光スポットとして賑わうそんな街角で、日本酒を味わうのも、これまた「粋ってもんだよ」。
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