映画『一献の系譜』
石川県能登半島を出身とする酒造りの技能集団「能登杜氏」。
そんな彼らの夏はというと……漁業や農業に勤しみ、自然と共に暮らす姿がありました。
酒造りとは、農閑期となる冬、現金稼ぎのため仕事を求め働きに出たことが始まりだったのです。
家族と離れ、辛く厳しい現場で、蔵全体の行く末を左右するほどの責任が課せられるたった一人の選ばれし
「杜氏」というポジション。
その昔、酒を腐らせ自殺する者もいたと言います。
全国の杜氏集団の中でも、現在の吟醸酒の礎を築いた有名杜氏たち四人衆。
「能登杜氏四天王」。彼らが築き遺したもの、それは後輩杜氏の中に息づいていました。
四人全員を師とする現役トップの杜氏、坂口幸夫杜氏と家修杜氏。
そして、その下に続く、若手杜氏たち。
その中には、能登杜氏始まって以来の初の女性杜氏のデビュー姿や、大きすぎる先輩の背中に追いつけないジレンマの中にある者も……。
この先の映画『一献の系譜』上映情報。
●5月30日(土)10:30-16:00
「能登杜氏 SAKEフェスティバル」
石川県政記念しいのき迎賓館2F
金沢市広坂町2丁目1-1
問い合わせ先 076-262-2611
利酒参加費 500円
利酒会場の中での上映となります。
石井監督と有名杜氏たちによるパネルディスカッションもあります。
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