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会津娘 純米吟醸山田穂 (良さんと太郎氏) 

  

岡本太郎さんは従兄に当たる。
八つか九つ年上。僕のおふくろの兄貴(岡本一平)の倅ということになる。
戦争中上海で、軍の報道絵描きとして、写真でしか見覚えのない太郎氏と
出会った。その時「怪我はしょうがないが、死なねえようにな」と、
目を潤ませた覚えがありました。

戦後、某雑誌者の依頼で、太郎氏を訪問した。
上海で会って以来のことで、懐かしくも、意味のわからない照れもあって、
満足な挨拶もできず、落ち着かなかった。
「良ちゃん、これ、一番最近のだ、見てもいいよ」と、裏返しに
なっている絵を指して言う。両手で持ち上げ、表に返してから画架に乗せ
たら、何か、判じ絵みたいな絵だった。
「いいと思うけど、これ、なんの絵かな」と言ったら。
「良ちゃん、絵描きの倅だろ。絵の観方ぐらいは知っているだろう。
 そいつは逆さだよ」と言った。
太郎さんの目に軽蔑の色はうかがえなかったが、僕には解釈のつかない
寂しい色を漂わせていたように覚えている。

「ところで、良ちゃんは何やってんの」と聞かれた。
従兄の仕事ぐらい知っててくれ。今やすげえ、映画スターなんだと
言いたかったが、「映画俳優だよ」と言ったら、目の中の寂しい色は消え、
わずかであったが軽蔑の色に変わったのも覚えている。
ごく自然に血筋の肌触りを感じ、ごく当たり前に敬服させられる従兄を
誇りにしている。
池部良氏エッセーより「山脈をわたる風、岡本太郎」。

食中酒として不動の地位を占めています。
値段はちょっと高め?
しかし飲んで納得の旨さです。
山田穂を使用した、料理を邪魔しない美味しさ。

福島県 高橋庄作謹醸  会津娘 純米吟醸山田穂
精米歩合50% アルコール分16度
1.8L   4、100円(税別)


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