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鄙の影法師 純米吟醸 (ハンセン病)-3

  

そして二年後、熱心な訴えはついに効を奏し、彼女の請願書は陛下の
お目にも留まるところとなったらしい。
岡村さんに宮内庁長官より直々の電話があり、
「今度は欠席者の歌も同様に朗詠されることに決まりました。喜んでください。
 民間の要請によって皇室の規則が変わるのは初めてのことです」
と言われたそうです。そのことは公表され、全国の新聞に掲載された。
それから十二年後の秋、岡山で国体があった。
開会式に天皇、皇后両陛下が臨席された。その翌々日、長島愛生園を訪問された。
四百余名の入園者のうち二十六名が選ばれ、陛下のお言葉を受けた。
谷川さんはその中にいた。二十六名は半円形に並んで椅子にかけ、
両陛下が両側から一人ずつに近づき、手を取っていたわりの言葉を
かけられたそうだ。
その時谷川さんは、入選歌を両陛下の前で繰り返し読みあげたそうである。
谷川さんは「あれで心が晴れた。万々歳だった」と述懷しておられた。

恵みの鐘は昭和十年、開園五周年記念に西本願寺の仏教婦人会から
寄贈されたもので、現在は三代目で、初代は昭和十一年収容者の待遇改善を
求める長島事件の折、ハンストをしてこの丘に座り込んだ多数の患者によって、
三日三晩乱打され、間もなく割れてしまったそうだ。

最後に、谷川さんの入選歌です。
なえし手に 手に添へもらいひ わが鳴らす 鐘はあしたの 空にひびかふ

「旅と湯と風」Vol143 片尾幸子氏より。

今年の七月二十二日宮城県登米市の国立療養所東北新生園を、
天皇、皇后両陛下が訪れました。1972年の鹿児島県星塚敬愛園に始まり、
全国14か所の療養所全ての入所者と懇談されました。

ハンセン病の隔離政策は1907年に始まり、らい予防法が廃止されるまで
約90年続きました。苦難の歴史に区切りはついたのでしょうか。

フォークバンドの影法師さん栽培による亀の尾米を使用した純米吟醸酒。
長井産亀の尾100%
多くを語らずとも納得の酒が復活です。
詳しくは山形新聞HP「鄙の影法師」をご覧下さい。

山形県 鈴木酒造店 長井蔵 鄙の影法師 純米吟醸
精米歩合55% アルコール分15度以上16度未満
720ml  1、360円(税別)


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