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美丈夫 純米大吟醸 山田錦45(ハンセン病)-2

  

谷川秋夫氏は歌人である。
毎年「歌会始めの儀」に応募してきたが、念願叶って宮内庁から入選の通知が
届いた。だが、その通知書には、当日の出欠を即刻電報で返事せよと指示
されていた。彼は身体の障害がひどい、どんなに行きたくても叶わない。
あれこれ考えた末、宮内庁長官に手紙を書いた。
出席の代わりに療養所の自室で、当日のラジオ放送に一生懸命耳を傾けますと。
しかし前夜の十三日夜遅く、眠っているところへ宮内庁の担当者から
電話がきた。欠席者の歌は朗詠しませんと。
明けて当日、それでも、あれは何かの間違いでは、と思った谷川さんは、
ラジオの前にきちんと座った。
報道関係者も来た。介護の女性が花を飾ってくれた。
入選歌の朗詠で始まり、最後に天皇の御製で終わった。
待ちに待った自分の歌はとうとう詠まれなかった。
入選歌十首のうち、九首の歌は朗詠されたけど。何故?欠席とはいえど。
悄然とする谷川さんの姿をNHKテレビが映し出した。

岡山市内の主婦、岡村久子さんは、すぐに車を走らせて、行ったこともなかった
長島愛生園を訪ねた。手づくりプディングを八十人分も作って。
せめて皆さんでお祝いしてあげてくださいと。
その時、谷川さんに会って事情がわかってきた。
欠席者の歌も朗詠してほしい。手助けなしでは寝返りも打てない重度障害者
だって命がけで作った歌を応募するかもしれない。
それがたった一つの生きがいだったら。
そう考えた岡村さんは、天皇皇后両陛下宛に請願書を書こう、と決意
したのだそうだ。
それから、図書館に通い、関係資料を集めて、ワープロでA4用紙十余枚の
請願書を書きあげた。そして、書留速達で送る。だが、何の音沙汰もない。
もしかして今年も出席できない合格者が出るかもしれない。
岡村さんは年が変わってもひるまず、更に書き直した請願書の提出を試みた。
別便の手紙や電話でも宮内庁へお願いをしたそうである。

高知といえば、「酔鯨」「南」と並んで、このお酒。
フルーティーな香りと、酸のバランスが絶妙です。
やはり肴はカツオですね。

高知県 (有)濱川商店  美丈夫 純米大吟醸 山田錦45
精米歩合45% アルコール分15度以上16度未満
1.8L   4、407円(税別)


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