加茂金秀 純米吟醸雄町 生 散歩シリーズ(丸の内)-4
丸ビルと行幸道路を隔てて近く姉妹館が建つそうである。
それはホテルにするという事である。
かくて大玄関の左右の翼が完備することになる。
東京駅はただ広くって、旅客があちらに1人こちらに1人、
駅員も尋ね廻らねば見当たらぬという状態であった。
「こんな広い不便なもの拵えてどうする積りであろう」
などと呟きをきいたものだ。
それが今はどうであろう。
急行が出る前などは旅客が一杯で身動きがならぬ有様である。
「折角つくるなら、もう少し広いものを作って置けばいいのに」
そんなつぶやきが聞こえるようになった。
そこで乗車口もその入り口が幾度か改造された。
山の手循環線が出来た時、その階段が作りかえられた。
この頃、乗車口の一部分のれん瓦を掘り返して、何か工事をやっているのは
何事であろう。
聞く所によると、これは荘司が二十何万円とかを鉄道省に寄付して、そこの
地下に理髪室浴場などを設けることになっというのである。
※荘司調髪所 日本で初めて、あのサインポール(3色)を設置した会社です。
やがて遠からぬうちに東京地下鉄道のステーションがこの東京駅の前に出来る
のだとかいう事も聞いた。それも結構である。
併しそれ等よりも東京駅と丸ビルを連結する地下道を作って、
われ等をして安心して門から玄関に行き得るようにしてもらい度いものである。
二三人自動車で轢き殺してから、又煉瓦を掘り返して工事をはじめるよりも、
めいめいの命が無事なうちに願いたいものである。
生特有の酸が心地よいアクセントになっています。
広島県 金光酒造合資会社 加茂金秀 純米吟醸雄町 生
精米歩合50% アルコール分16度
720m? 1,575円(税込)
継続700号 誠におめでとうございます。
主様の 時として美酒から離れたコメントも小粋だなと・・・楽しみに愛読しております。
今後も主様の感じた通りにメロディーに載せて楽しませてくださいませ。期待してますよ!