超王祿 無濾過生詰(今東光-6)
霊媒をたのんで呼んでみたら、
「もう少し、そっちにいてもらわんと、おれはこまるよ」
って云うんです。
あの世にいっても、悪妻ってものがあるのかと思って、がっかりしちゃった。
それから、みんなで多磨墓地へ行って、
親父の墓の前で、僕はお経をあげてから、
「ひとこと申しあげます。あなたがお連れ下さらないなら、もう二度と拝みに
きませんよ」
と言った。
なんとも愉快なお話でした。
そして後日談:弟の今日出海氏が東光氏に、
「兄さんはおふくろのことを、あのババア、クソッタレって悪口を言うけど、
死に際には、ばあさんの小便までとってやっていた。俺にはあの真似は
できないよ」と言ったそうです。
そして、母の為に詠んだ歌。
川浪の 清き河内にみまかりし たらちし母はよべどすべなし
今東光氏は著書が多く、大作が多いわりには古本でも滅多になく、
神田で探すのにも苦労します。
現在発売中の「利休にたずねよ」山本兼一氏も宜しいのですが、
今東光氏の「お吟さま」も傑作です。
これからも発掘できれば、披露したいと思います。
梨を思わせる、豊かな旨味と酸。
魚がピッタリですな。
島根県 王祿酒造(有) 超王祿 無濾過生詰
精米歩合60% アルコール分15.5度
1.8リットル 3、014円(税込)
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