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五十嵐 純米吟醸 直汲み(男の中の男)

  

「新思潮」という文学雑誌があって、その発刊権利を菊池寛が預かっていた。
彼が川端を非常に可愛がっていたことから、
「君は、一高、から東大にきた。もうそろそろ「新思潮」を継承したら」
と勧められた時、「これは文壇への一番の近道だ、やるべきだよ!」
と川端にやる気を起こしたのが今東光氏でした。

川端氏が菊池に「やります」と言うと、「で、同人は?」と聞くと、
「私と、今と他に3名」
「何、今東光?あれは一高にも行ってないし、大学にも入って
ないじゃないか。あいつは本郷からこの辺きっての不良で、喧嘩ばかり
しているゴロツキだよ。あんなもん入れちゃだめだ」
そしたら、川端が菊池寛の顔をじっと見てから、
「それじゃあ私は新思潮はお受けできません。今と僕とは一高時代から文学
を一緒にやってきて、一番信頼し合った仲です。あれをのけるくらいなら
やめます。
こんなものやらなくたって、文壇に出る機会は他にもありますから」
菊池寛は困っちゃって
「だけどもし今東光を入れて、先に文庫に出て、君らがおいてけぼりを食わさ
れてもいいのか?」
「それは仕方ありません、実力の問題ですから。とにかく僕はそれだけ彼を
買っているんですからかまいません」
「じゃあ、まあ、いいようにしたまえ」
というんで今氏はいれてもらえたんです。
その時、川端氏が書いたのが一躍評判になり文壇に出。
その翌月に書いた随筆で、今氏も文壇に出ることになりました。

後に今氏は語っています。
俺が、参議院に立候補した時、病気で弱っている体を旅先で寝込み、寝込み、
全国遊説までつきあってくれた。新思潮の時、
「おまえを俺が擁護して入れといたよ」とも一言もいわずに死んでしまった。

酒の中の酒とは言い過ぎでしょうか、感度の味わいでした。
天覧山の銘柄で有名な埼玉の酒蔵です。

埼玉県 五十嵐酒造 五十嵐 純米吟醸 直汲み限定品150本
精米歩合55% アルコール分17度以上18度未満
日本酒度+3 1.8リットル  2,940円(税込)


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