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江戸和竿職人

 

「あたしが十四歳のときに東京大空襲がありまして、あたしと学童疎開していた小学校5年生の妹のほか、家族全員、助からなかった。8人家族だったんですが。あたしと妹は戦災孤児になっちゃって、そのとき父のごひいきの根岸にいた三遊亭金馬師匠が、生き残ったのはいないかと探してくれた。
あたしの中にも竿屋の血が流れてたんでしょうね。というか金馬師匠がそういう流れに乗せてくれた。父のごひいきだった朝倉文夫先生とか、作家の長谷川伸先生とか先代の市川団十郎丈とか、釣り好きの方を引き会わせて下さって。押上の竿辰さんて、親方1人しかいないところが差向いで仕事を覚えるのにいいだろうと、そこへ入りました。」

「19歳ですから遅いんですよ、お給金なんて何もない、ただ仕事を覚えたいだけで。唯一、金馬師匠のとこから親方に電話が来ると、親方は行ってもいいというんで、ご馳走いただいて寝かせてもらうだけが楽しみで。お供で釣りもいきましたね。釣りの師匠は金馬師匠ですよ」

「五世四代目竿忠をついだのは、あたしが四十代入ってのことです。妹と二人で、まず洲崎神社の初代の碑がくずれてたのを直しましてね。それから帝国ホテルで披露目をやりました。立川談志師匠や藤圭子さんなんかも来てくださってね。釣り竿師で襲名披露したのは、私だけなんです」

現在は江戸和竿協同組合理事長。国の伝統工芸品の指定を受けています。釣竿職人中根喜三郎(なかね きさぶろう)氏です。

先日10月2日甥の落語家「林家三平」が帝国ホテルで披露宴を行ったそうで、どうして浅草ビューホテルを使わなかったのか、これで合点がいきました。

襲名披露の時お世話になったつながりなんですね。

震災で助かった妹さんが、海老名香葉子さん。先代の三平師匠のおかみさんです。

おめでたい話になりましたので、とっておきの銘酒を紹介します。

秋田県 新政酒造 やまユ 純米 酒こまち 720ml 1、476円。

「酒こまち」の特性を最大に活かした、クリアな旨さです。


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