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クリスマスの約束

  

昨夜のクリスマスの約束をご覧になったでしょうか。

22分50秒もの時間、まったくジャンルの違うアーティストたちが集まって一つの音楽を造りました。

小田和正という一人のアーティストの思いを完成させるために、全ての人たちが一つの物語を造りました。

8月の暑い夏から、12月まで、その険しい山を何人もの音楽家たちが頂上に向かって登りました。

そんな事って、出来るのと思う事より、どうやって登るの?と考えた人たちが集まりました。

曲を聞く途中に何度となく涙が流れました。

「なぜ泣けるの」と自分に問いかけても、その答えはありません。

でも、感激するのです。

今年一年間、「酒」という世界に埋没するように書き続けました。「なぜ書くの」と考えれば理由などありません。

一人の音楽家が成し得た事と、私ごときの行いを合わせる事自体が間違えですが、クリスマスの約束を見ながら感動する自分がたまらなく好きです。

数多いミュージシャンが歌い終わったとき、小田和正は声を詰まらせ「ありがとう」と頭を下げました。

「この思いを言葉にすると何だか言葉がこぼれ落ちそうだ」と…。

素敵な表現です。

そして55歳の自分が、年である喜びを今日感じました。それは、小田和正が60歳を超えて何かをしようと考え、それを成し得ているからです。

「素敵なクリスマスでした」


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