ピュアブラック 山本 ( ねじめ氏と酒 )
日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本で気分が悪くなる。
出雲の郊外の田舎にて、小さな小川に板を渡し、真ん中に七輪を据え、酒は地酒、徳利はなし、器は蕎麦猪口。乾し魚を三、四匹つまむと七輪の網に載せた。
「これが酒には最高」「あれ、煮干しじゃないですか」「そう、煮干し。これが安くて最高」
まあ食べてみなさいと言われて食べた焼き煮干しは、なるほどほんとうに旨かった。煮干しのこうばしさで、飲めないはずの酒がすんなり喉を通った。こういう酒なら悪酔いすることもないのだと、私は生まれてはじめて酒でいい気持になった。
以来二十年、私が酒でいい気持になったのは、あとにも先にもあのときだけである。
(今日もトットと陽はのぼる)より
出雲の地酒!美味しそうです!
この焼き煮干し、早速試してみました。七輪がなくてもオーブントースターで十分です。熱い煮干しは味がぐっと増し、酒を口に含むピッチの早くなる様はスピード違反です。皆さんも是非お試しあれ。
六代目蔵元の山本氏が、精米から搾りまでの一連の工程を手掛けた限定ブランドです。
柑橘系のフルーツを想わせるジューシーな酸と控えめな香りが特徴です。
秋田県 山本合名会社 ピュアブラック 山本
精米歩合 麹米50% 掛米55% アルコール分16度
1.8L 2、962円(税別)
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