栃木県相澤酒造「愛乃澤」純米吟醸
「旨い」本当に美味しい。
二年連続、全国新酒鑑評会の金賞を受賞した理由がよく分かった。
爽やかな吟醸香は、申し分ない。口に含んでも、無駄がなく、嫌味もなくスーっと吸い込まれて行く。
「どっかで飲んだ味だ」と考え続けた。すぐには答えが出なかったが、一晩考えて脳裏にうかんだのが、澤乃井の「梵」を飲んだ時と同じ味わいなのだ。
澤乃井の「梵」と言えば、1万円を超える大吟醸中の大吟醸だ。その味と一升3,200円の「愛乃澤」と同じとは…。
まいった。
美味しいという言葉だけでは表現できない、まさに芸術品だと言いたい。それだけ、綺麗な、美しい味なのだ。
何百本も日本酒を味わってきた。しかし、3千円ほどの金額で、こんなに美しい味を楽しめる日本酒は、そうあるものではない。
今年出逢った酒の、ベスト1にしたい。
必ずや、蔵元に足を運ぶだろう。そして相澤晶子杜氏にお逢いして、一言伝えたい。
「あんたは、偉い!」
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