酔右衛門(銭湯の一日)
前回の「銭湯条例」の続きです。
12時少し前に起きて、窯に火を入れる。
2時には開けるので、ぎりぎりの時間です。
夜は12時過ぎると入口の電気を消す。
1時になると、まだお客さんがいて申し訳ないけれど、隅のほうから掃除
させてもらうの。
掃除しながら帰るのを待つんだけれども、2時頃まで、お客さんが
いることもよくあります。
3時に掃除をすませて玄関閉めて、あたしらがお湯に入るのはそれからです。
寝るのは5時過ぎ。
子供が小さな時は、5時に寝て7時に起きた。
お客さんは百人前後、日割りにした家賃より収入が少ないんじゃ、
続けられない。
せめて2百人来てくれれば。
タウン誌「谷中千駄木」其の四十五より、
「銭湯の煙 桶の音 サラバ大菊の湯」から
入浴料金は決まってますので、値上げはできない、
風呂上りのコーヒー牛乳に期待しても難しい。
それにしても過酷な労働ですね、家庭の事情がすべて家業優先になる。
しかし、銭湯の数が減っていくのは淋しいです。
よの文字が酉へんに与ですが、IMEパッドで探しても出てきません「酔」
でご勘弁を。
上槽した後、そのままのお酒を加水、火入れしました。
2012年仕込み、2013年8月瓶詰め。
なかなか飲みごたえのあるしっかりした味わいでした。
君嶋屋さんの情熱シリーズです。
岩手県 (合)川村酒造店 酔右衛門(よえもん)特別純米無濾過
精米歩合 55% アルコール分 15度以上16度未満
日本酒度 +5 720ml 1,470円(税込)
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