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緊急速報「美少年酒造」民事再生法の適用申請

  

三笠フーズ(大阪市)の汚染米不正転売事件で同社の関連会社「辰之巳」から裏金を受け取っていた熊本県城南町の酒造会社「美少年酒造」(緒方直明社長)が熊本地裁に民事再生法の適用を申請し、17日に保全命令を受けました。
負債総額は約19億1000万円。申し立ては16日付で営業は継続するそうです。

美少年酒造は3月末、原料米を安価な米に差し替える手法で辰之巳から少なくとも二十数年間、裏金を受け取っていたことが発覚し、2007年の裏金は約140万円と判明。取引先に商品撤去などの動きが拡大して売り上げが激減、自主再建を断念した模様です。

信用調査会社の帝国データバンク熊本支店などによると、美少年酒造は1879年創業。最盛期の1987年9月期は約24億円の売り上げがありまいしたが、日本酒の需要の落ち込みやホテル事業などの多角化路線の失敗で負債を抱え、2007年9月期は約4億5000万円の赤字に転落しました。

昨年9月に汚染米事件が発覚。熊本県や経済界の支援を受け、売り上げは一時、事件前の6割まで回復しましたが、3月末の裏金発覚で消費者の信頼を失いました。

08年9月期の売上高は約13億円で九州の清酒メーカーで2番目の規模。従業員54人の雇用は継続する方針です。

=2009/04/18付 西日本新聞朝刊=


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