北海道の美酒「千歳鶴」
「はてしない大空に」…。松山千春の歌声が聞こえてきそうな、北海道。
目指すは酒蔵「千歳鶴 酒ミュージアム」です。
酒蔵の見学は時期的にも、無理なこの7月末にも、「酒ミュージアム」は健在です。
札幌市中央区南3条東5丁目と言っても、まったく分からないので、宿泊先のすすきのからタクシーで飛ばしました。
190万都市・札幌を南北に流れる豊平川のほとり近く、日本清酒の工場がある敷地の一角にたたずむ「千歳鶴 酒ミュージアム」。
中に足を踏み入れると、そこには百年の歳月を感じさせる趣き豊かなしつらい。
と、ホームページに書いてありましたが、まさにその通り。歴史の流れは、写真で綴られ、斗瓶から、桶の数々まで。
北海道産酒造好適米「吟風」使用酒が全国新酒鑑評会で2度目の金賞受賞も、絢爛豪華に飾られていました。
お酒の造る行程も、PRビデオの視聴コーナーでじっくり勉強する事ができます。
見る、知る、聴く、ふれる、味わう…。「千歳鶴」の酒造り文化と、その酒が醸す豊かな世界を、五感で愉ませてくれます。
そして、お待ちかね試飲コーナー。
吟醸、純米吟醸。注がれた先からほのかな吟醸香が…。「いい酒ですね」その言葉に、笑顔で応えくれるのは、売店のお姉さん。
決め手は、大吟醸「吉翔」1、800ml・10、500円ですから、これだけは有料。
しかし、その旨さと言ったら「お手上げ状態」おもわず叫びました「まいう~」。
兵庫県産「山田錦」を40%まで磨き上げ、杜氏の精魂込めた大吟醸は、目覚めと共に、華やかな香りと爽やかな余韻を発散しました。
本当に、「美味しい」。
そこには百年の歳月と、酒造りの執念が、今も脈々と生き続けています。
北海道の大地は、私に千歳鶴のイメージを変えさせました。
この記事へのコメントはこちら