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ZEROMAN 純米吟醸生酒 (誇り)

  

190215

先週の続きです。

「おっと、いけねえ肝心なこと忘れてたよ。今日はちょっと話を聞いてほしくてね」
「嬉しいね、熊さんに頼られたとあっちゃ大家冥利につきるよ、どうなすったんです」
「じつはね、昨年から仕事を注文してくれてる表通りの旦那なんだけど、どうも部材が承知できなくてつい先日、文句を言ったんだよ」
「熊さんは大工だったよね」
「あたしゃ長年、この腕1本でメシ喰ってきやしたから、木の材料なんか一目で良し悪しの区別はつきやすよ」
「小僧のころから苦労なすったからね」
「仕切り壁が薄いのなんのって、紙みてえに薄いんだよ。隣が透けて見えるんじゃねえかってくらいで、そして我慢ならねえのが、燃えやすい部材を持ってきてこれを使えってわけさ。何度も火事を経験しているから、こんな材料じゃ危なくてしょうがねえって、旦那に直談判したのさ、そしたら、明日から来なくてもいいんだ、何てぬかしやがるから、頭来ちまって大喧嘩さ。」
「へ~、そんな事があったのかい、そういえばあそこの旦那はずいぶん手広くやっているみたいだね」
「へ~、棟上げもやらずに、次から次へと」
「そんで、話っていうのは?」
「へ~、首になってしまったんで、今月の店賃が—」

「おや、何だい話は聞くけど、あたしゃ頼まれごとは嫌だよ」
「そこを何とか—–」
「大工・左官・鳶といえば華の三職と呼ばれて、仕事はいくらでもあるさ、さすが熊さん。長屋の誇りだよ」
「ホコリなんかどうでも—-」
「いや~嬉しいね~、それじゃあ今日も頑張ってお稼ぎよ」
「あ~大家さん—」

そのままでも、勿論“燗”でも。
福島の誇りです。

福島県 花泉酒造合資会社 ロ万 純米吟醸生酒
精米歩合60% アルコール分15度
1.8L  2、718円(税別)


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