「真野鶴」尾畑酒造そして「天明」曙酒造
酒の旨さをそのまま文章にするのは、至難の業でもあります。
「旨い」その一言で人に伝われば一番いいのですが、それでは芸がありません。
ましてや、自分で購入したものではなく人様からいただいた品物を評価すのは、
これまた難しいものです。
その一品、新潟県佐渡市「真野鶴」尾畑酒造、純米大吟醸であります。
佐渡島といえば、朱鷺の飛び立つ自然の宝庫が脳裏に浮かびます。
海に囲まれ、米と水の豊かさに加えて寒冷地での酒造りの要素が、
そのまま味に反映されている感があります。
杉の化粧箱で登場した辛口生一本。
その味は、無理のない飽きの来ない優しさを感じます。
少々高価な酒ですので、自分で買うことはまずありませんが、
頂き物ですから、心置きなく吟味させてもらいました。
それにしても、味わい深い。
バランスの良さでしょうか。
杯を重ねても、最初の感動が持続するのは、いい酒の証拠。
大吟醸の吟醸香が、いつまでも鼻腔の奥で残り続けています。
とは言いながらも、決して料理の邪魔をしないのが、この酒の良さです。
朱鷺の飛び立つ下で、一献傾けたいものです。
そしてもう一品。天明 無濾過純米大吟醸の紹介です。
こちらは、自分で買った酒であります。
搾ったそのままの雄町の純米大吟醸原酒を最新のヒーターで急速火入れ、
急冷して鮮度を瓶詰め熟成させた、天明らしい旨さが出ています。
福島県 曙酒造合資会社 天明純米大吟醸 「大苅田産赤磐雄町」
精米歩合 47% アルコール分 16度以上17度未満
日本酒度+6
720ミリリットル 1,995円(税込)1.8リットル 3,990円(税込)
この記事へのコメントはこちら