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秘蔵酒 天使の誘惑(明治の人物-2)

  

西南戦争で、政府は薩摩軍兵士2764人を死刑及び懲役刑に決定。
そのうち300人を仙台の施設に収容することとしました。
しかし十分な施設ではなかったので、大久保利通は最新設備の永久的な施設を建てたいと思ったのです。
賊軍であっても大久保とは同郷の志士であったからです。
敷地も、伊達正宗が晩年住んだ仙台の若林城の跡に決め、大倉喜八郎に工事を請け負わせました。
宮城集治監は明治12年8月に完成。
昭和48年に解体され、その跡に今の宮城刑務所が建てられました。

大倉喜八郎という名前は、「岡倉天心のパトロン」として以前も出てきました。
この時代には欠かせない人物ですので、少しご紹介しましょう。

大倉という名前で、まず思い浮かびます、札幌「大倉山シャンテ」
昭和六年喜八郎の長男、喜七郎が造って札幌市に寄贈しました。
スポーツ好きの秩父宮殿下から協力要請され、大倉家が建造費を出しました。
POINT:秩父宮雍仁親王は昭和天皇の弟君です。
高松宮宜仁親王も既に亡くなられ三笠宮崇仁親王が、96歳で心臓手術に成功されお元気です。

神戸の「大倉山公園」はかつて、喜八郎の別荘でしたが、土地と建物をすべて神戸市民のために寄付しました。
その見返りに神戸市が「大倉山公園」と名付けて残すこととなりました。

現在の「ホテル オークラ」は喜八郎が住んでいた大倉邸跡。
ここは元川越及び前橋藩主の上屋敷で、広さは9,660坪。
跡を継いだ息子の喜七郎が住み、明治37年に「ホテルオークラ」を建てました。
当時、明治政府は国家財政を補うために、官営工場や、没収し国有財産にした旧大名の屋敷を数多く売却しております。

三菱の岩崎弥太郎には、西南戦争で西郷と共に戦死した桐野利秋の大邸宅、8,540坪を捨て値で売却しています。現在の旧岩崎邸です。

てなわけで今回は鹿児島の焼酎を紹介しましょう。
あの宝山シリーズで有名な西酒造です。
シェリー樽貯蔵により甘みと芋本来の旨味と、柔らかな口当たりの人気焼酎。

焼酎は好きになれず、日本酒党であった西陽一郎氏。
学生時代、焼酎はあまり価値を認められず、悔しい思いをしました。
そんな時、2歳年上の高木顕統氏と同じ境遇から、意気投合し、お互いに将来を語り合ったそうです。
そんな二人が日本酒ではプリンス。焼酎では革命児として名を馳せるとは、誰が想像できたでしょう。

西氏が最初に手掛けた「富乃宝山」
黄麹と米を使い、飲み口を優しく華やかに仕上げ人気の銘柄です。
「宝山芋麹全量」芋麹仕込み。芋の甘い香りが特徴。
「吉兆宝山」かめ仕込み、力強い焼酎です。

鹿児島県 西酒造 天使の誘惑 熟成芋 40° 720ml 3,250円(税別)


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