山和 純米吟醸 美山錦100%使用 (芥川-3)
亡くなる、前々年くらいから健康がおとろえ、夜、薬を飲まないと
眠れないようになりました。枕元にいつも薬をおいて飲んでおりました。
胃も悪く、おまけに痔まで悪くなりました。
大正十四年六月頃は、体が弱っているので床を敷きっぱなしにしてありました。
医者とは親しくしておりましたが、ある時議論をしておりました。
芥川は「少しも、仕事ができない。書けないのでは生きていても仕方がない」
といっております。
医者は「書けなくてもいいではないか。そのままの芥川龍之介でいいではいか」
というのですが、承知しませんでした。
亡くなる前、七月十日頃のことです。「お前を星ヶ岡へ連れていく」
といって料理を食べに行きました。こんなこともたった一度のことでした。
芥川が亡くなったあと、世間ではその死因について、いろいろの取沙汰を
いたしました。
痩せてはおりましたが結核にはかかっておりませんでした。
私たちの結婚生活は
わずか十年の短いものでしたが、その間私は、芥川を全く信頼して
すごすことができした。
1949年12月 芥川 文 「二十三年ののちに」から。
体調不良、人間関係、家庭の経済的事情など様々に推測されてます。
35歳という早すぎる死でした。
舟形山系の硬水を生かした酒質。
きれいな甘味と酸、このブランドも次の世代を担っていくのでしょう。
宮城県 山和酒造店 山和 純米吟醸 美山錦100%使用
精米歩合50% アルコール分15度以上16度未満
720ml 1、500円(税別)
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