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超 超久 平成十四年 氷室貯蔵生 純米吟醸(秋刀魚の季節)

  

あはれ 秋風よ  情あらば伝えてよ
男ありて 
今日の夕餉に  ひとり
さんまを食ひて
思いにふける 

さんま さんま
そが上に青き蜜柑の酢をしたらせて

中略
そして皆さんご存じの、

さんま、さんま、
さんま苦いか塩っぱいか。
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。
あはれ
げにそは問はまほしくをかし。

最後の部分が有名で、この季節には欠かせません。佐藤春夫氏の傑作です。
芥川龍之介氏も「あの詩は絶唱」と、長い髪を?きあげるように首を振り、
称えました。
青き蜜柑の酢について、「あれは紀州新宮地方の食べ方かね」と、
興味ぶかげに微笑んだそうです。

愛する人(谷崎潤一郎氏の千代夫人)との、離れている惜別の情を訴え、
この時点では、失恋にいたってなかったのです。
そんな、想いで読み返すと何とも切ない詩でした。

和歌山といえば、以前紹介しました紀土・雑賀が有名ですが、
新たに銘酒を見つけてきました。
この長きに渡る、貯蔵年数。破格の安さです。

中野BCといえば、梅酒関連の健康食品の通販事業から、近年飛躍的に伸びた
会社と聞いておりましたが、酒造りには中野酒造(株)の伝統を生かした、
味わい深い銘酒を提供してくれました。

新秋刀魚で早速一杯、まだ身が細く脂ののりも少なく感じますが、
これはこれで味わいのあるもので、私はスダチにて楽しみました。

和歌山県 中野BC「超 超久」 平成十四年 氷室貯蔵生 純米吟醸
精米歩合55% アルコール分17度
720ml  1、512円(税込)


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