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搾り、搾られお酒は変わる「あらばしり」「中取り」

  

一升瓶のラベルに「あらばしり」だとか「中汲み」という言葉が書かれていますが、何となく分かるようで分からない言葉ですよね。

「旨そうだな」とは感じるのですが、「何のこっちゃ?」と自分で調べるのも億劫だし、酒屋さんで聞くのも恥ずかしいし…。
そんな、恥ずかしがり屋の貴方に、こそっと教えちゃいます。

お酒を搾る方法は幾つかあります。「槽」(ふね)や「袋取り」の手法で搾りますが、その時搾られたお酒の状態には順序と特徴があります。

最初に出てくるお酒を「あらばしり」と言います。最初ですから薄く濁っていて、ワイルドな味ですが、そのぶん、香り華やかでフレッシュ感のある味わいを楽しめます。

「あらばしり」が出おわると、透明なお酒が出始めます。この透明な部分を「中取り」「中汲み」といいます。香味のバランスにすぐれています。鑑評会出品酒は、この部分だけを取り出し、出品されます。

「中取り」がおわると、今度は圧力をかけてお酒を絞り出します。この圧力をかけて搾ることを「責め」といいます。こうして出てくるお酒も「責め」と呼ばれます。雑味の多い部分ですね。

こんな言われ方で、お酒が搾られます。普通のお酒は、全てがまざっているんですね。

「おお中取りか」と一升瓶のラベルを見ただけで、お酒が搾られる情景が目に浮かべば、ただの酒飲みじゃありません。

酒屋さんでお酒を選ぶ時も、ちょっと自慢げに「あらばしり」ですか。とワイルドな感じで購入するのも「通」の為せる技です。

さあ、酒屋さんに直行です。


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