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小田和正 その声は天から降り注ぐ

 

180710

7月3日横浜アリーナには17000人の観客が小田さんの声に心を奪われた。

ハイトーンの声は、年齢の格差を忘れさせ天を突く勢いで会場に反響した。「70歳を過ぎてもこの声がだせるんだ。」そう共感するのは周りからの感嘆の溜息で理解できる。

曲の流れに乗って走馬燈のように思い出が蘇って来る。あの若かりし頃、ギターの弦をつま弾くことを捨てなければ、もしかしたら、もしかしたらと繰り返し脳裏を幻影が過ぎ去って行く。

何曲目かに「過ぎゆくは若き日々…。」と流れたとき、感情の糸が音を立て切れる気がした。涙が目元にあふれ、指先は忘れ得ぬコードの進行を追い求めていた。胸から込み上げる感情の数々は、何年も避けて通っていたあの時であって、あの時間であるはずだと思い起こされて仕方がない。

マーティンの音も、ピアノの音色も小田さんの声が重なれば、ひと際美しく鳴り響いて聞こえ、その中に今いられる事は、幸せの二文字で書き尽くせぬ喜びがある。

3時間近い長丁場も一瞬のように通り過ぎ、二回のアンコールに応えて我に返った時、現実が虚しく覆いかぶさる足元に年齢の重たさを小田さんの後ろ姿にも感じたのは、過ぎゆくは若き日々かもしれない。

そんな思いで会場の外で喉を潤した。「ワインの匂い」は、何故だかほろ苦く、そして切なく感じられてグラスの奥から小さなメロディーが聞こえてきた。

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