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『カンパイ!日本酒に恋した女たち』

 

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かつて酒蔵は女人禁制といわれ、女性が酒造りに関わることは許されなかった。

そんな世界に抜きん出るように一人の女性が酒米と格闘する。広島に百年以上続く今田酒造本店の今田美穂杜氏。麹を振る姿は、何とも美しく愛おしい。その彼女らの世界を追い続けた映画が『カンパイ!日本酒に恋した女たち』である。

2015年に日本酒の世界に生きるアウトサイダーを描き、世界十数ヶ国で公開された『カンパイ!世界が恋する日本酒』に続く力作でさる。映画のタイトルのごとく日本酒に恋した女たちが今井氏だけでない「GEM by moto」店長の千葉麻里絵氏、そしてニュージーランド出身で東京在住の日本酒コンサルタント、レベッカ・ウイルソンライ氏と三人の女性をカメラは追う。

ドキュメント映像として展開するが、三人が短い時間で場面が変わる。監督の手法だろうが見てる方は展開の速さに飽きることはない。上手いつくりだと感嘆する。

今、日本酒業界が低迷していると言われていながらも、全国で醸される日本酒は新しい境地を作り出している。そんな中で、生き生きと日本酒の世界で躍動する女性たちは、美しく輝き、新しい時代の流れを歩み続けている。決して悲壮感など微塵も感じられない。

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今田美穂氏は語る『女の子ってこういう感じのものだよって、目に見えない縛りみたいのがあって。「女の子ってこういうもの」ってその人の個性を見ないのはすごく嫌だなと思っていた少女時代でした。』その言葉は私たち男どもに向けられ、反省の上に女性の感性の豊かさを感じない訳にはいかない。

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千葉麻里絵氏も次のように語った。『どんなにペアリングしようが、どんなに蔵に行こうが、お酒をお客様に出そうが、「あぁ、もう日本酒わかったな」と思う日は来ない。でも、それが心地いいんです。』そう、分からないから学ぶ意味があるのだろう。

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そしてレベッカ・ウイルソンライ氏は『外国人女性でいるからこそ、文化的な常識から外れたり、“普通”ではないこともできるのかもしれません。妨げではなく、むしろその目新しさが役立っています。』その感覚は日本酒の世界に風を呼び込んでくれているのだろう。

映像という世界は、私たちに喜びと感動を与えてくれる。しかも、そこには日本酒に恋した女性たちの躍動感が直接伝わってくる。この映画、決して見逃すことなく映画館に足を運んでもらいたい。

現在「YEBISU GARDEN CINEMA」と「アップリンク吉祥寺」で上映中である。

ちなみに、映画終了後に日本酒バー「GEM by moto」に予約を入れたが、いやはや予約が取れる状態ではなく、大繁盛のようだ。楽しみは先送りとなったが、是非、千葉麻里絵氏の「燗付けの魔術師」を拝見したいと切に願うところである。

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