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中村 哲氏に哀悼の意を

  

191210

今年の9月9日、川崎市のエポック中原に足を運んだ。アフガニスタンで支援活動を続けている医師中村哲氏の講演を聞くためにである。満席の会場に小柄な中村氏が丁寧な説明と共にアフガニスタンの現状と、今何をすべきかを切々と訴え続けた。

遠い国の出来事とは思えない、隣人の苦しみとして受け止めたが、12月4日、中村氏は銃撃によって帰らぬ人となった。

中村氏が現地の代表をしている、ペシャワール会の一会員として悲しみが込み上げてくる。一時は悲しみだけでなく、怒りすら感じていたが、今は中村氏の笑顔を胸に抱きながらその思いを継続すべき方向へと気持ちは動いている。

しかし、残念で仕方がない。長年の支援活動は医師としての活動から、農業用水路の建設にまで発展した。武器を持たず、田畑を耕すことによって生活環境の改善に汗を流した。その彼を殺害する道理はどこにも見つからない。彼の生き様を封印する意味がどこにあるのだろう。考えれば考えるほど、その答えは見つからない。

ただ、思う事は悲しみだけを思い続けていても、何も動かないという現実である。中村氏の遺志を受け継いで今出来ることをしようではないか。

きっと世界中から彼の思いと共に、立ち上がる人々が増えることだと思っている。中村氏の死を決して無駄にすることなく、生き抜こうと思うのである。

今夜は、彼と共に献杯である。


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