埼玉県神亀酒造「大古酒」純米 昭和58年醸造
創業は嘉永元年11月1日。その神亀酒造、昭和58年には純米清酒50%、本醸造清酒50%の醸造でしたが、普通酒の製造を停止。62年より全量純米製造になりました。
その昭和58年に醸造された「大古酒」。26年目にて、やっと日の目を見ました。
瓶の口をひねると同時に喉が「ゴクリ」と鳴ります。グラスに注げば、トロリとした円熟感と、琥珀色の調和がグラスの中で、和音を奏でます。
舌の先で転がせば、長い歴史が音を立てて刻まれて来ます。26年間の温もりが、熟成という言葉だけでは言い表せない複雑な深さのコクを伝えてくれます。
蘊蓄(うんちく)を傾けるのではなく、自ら味わっていただきたい絶品の銘酒であります。
神亀酒造さんに改めて、尊敬の拍手を贈ります。
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