広島県盛川酒造「白鴻(はくこう)」特別純米生原酒

「「白鴻」とは「白い大きな鳥の総称」を意味するとか、純白清楚の”おおとり”が鴻図(こうと:大望の意)を抱いて大空に舞い上がっていく気概を表しています。
羽ばたく大鳥の如く、とは裏腹に酒瓶はいたってシンプルなラベルです。実は、美しい袋に入って売られていたのです。その袋から出さずにお酒を注いで欲しいと書かれていたのですが、「怖い物見たさ」で袋から出しました。
実に丁寧な味です。何よりも、酸味が美しい。舌の先で甘みを感じた後、舌の両脇で酸味が味わえます。その酸味が実に「美しい」のです。
喉の入り口、舌の奧では旨味や苦みを感じるのですが、その舌の奧で酸味が旨味として喉の奥をスーッと通過します。キレを感じるのです。
この味を盛川酒造では仕込み水にこだわりを見出しています。『水博士』と言われている広島国際学院大学の佐々木健教授の分析結果では。
「旧厚生省『おいしい水の要件』に合致する、まれにみる軟水の名水といってよい。お茶、コーヒー、料理ばかりでなく、軟水醸造の酒造にも最適である。」とhpに書かれています。

白鴻(はくこう)は、しぼりたての新酒を、活性炭濾過も割水もすることなく瓶詰めした、まさに搾ったままのお酒です。広島の酒米「八反35号」で醸造した無濾過生原酒です。
初めての「八反米」は、喉越しに新風を吹き込んでくれました。
月の明かり さま
気になるお酒ですね。
「日本酒ランキング」も拝見しましたが、「生原酒」お好きのご様子。
そういう私も、「無濾過」とか「生原酒」という文字に、
ついつい、「怖い物見たさ」が・・・なんて。
水が美味しい証拠なのでしょうか。
自分には、いい縁が多いようです。