ソッガ ミヤマニシキクラシック古典生? 明治の人物(大倉喜八郎-1)
大倉喜八郎というと、あまり良い印象をお持ちでない年配の方々がいます。
「日本の死の商人」とし、大倉財閥は戦争成金であり、中ソへの侵略戦争の張本人と主張した岡倉古志郎氏は、東大の経済を出た国際政治学者でした。
岡倉古志郎氏は岡倉天心氏の息子です。
昭和30年に光文社「財閥」岩波書店「死の商人」はベストセラーとなりました。
東大卒のマルクス主義経済学者で東大教育大学の教授だった楫西光速氏も、世間の噂話だけで、大倉氏を悪徳商人と決めつけ、昭和38年に書いた、「政商」で石ころ缶詰事件を書いています。
発端は「読売新聞」の記事からなる(石ころ缶詰)事件の報道でした。
さらに数年後、同じく「読売新聞」掲載小説、木下尚江氏の「火の柱」でモデルは大倉喜八郎氏と思われる人物が(砂利の牛肉缶詰事件)で新聞に叩かれたと書いています。
作家の木村毅氏は、「火の柱」を、事実は小説を読めばわかる、とまで言いました。
当時の新聞社には「書くぞ」と脅したり、金をゆすったりする悪徳記者もいて、バクロ専門の雑誌もありました。
さらに活字として発表された書物は、嘘や偽りなどない絶対的に信頼できる物として認識されていたのに、売らんが為のマスコミが起こした大罪でもありました。
最近似たような出来事が、週刊誌で起きました。
ほとんどお米を磨かず酵母も何も加えず醸した「明治時代」の酒。
とは言うもののしっかりと発酵して、キレよく純粋な辛口の日本酒に仕上がっています。
自然の乳酸由来のキリッとした酸味が心地よく、昔はこうだったんだ、
と想像しながら楽しめるロマンのある酒。
志賀高原南山麓 小布施 ソッガ ミヤマニシキ2011 生? 純米酒
長野県 小布施酒造㈱ アルコール分 16% 精米歩合 90% 750m?
1,400円(税別)
この記事へのコメントはこちら